先日、竣工した「目黒本町の家」は、木造スケルトンリフォームのプロジェクトでした。既存の家屋を基礎と柱と梁だけ残して解体し、そこから先は新築のように建築していきました。ただ、なかなか新築のようにはいかず、新築以上に手間暇がかかる工事となりました。費用もかかるので、木造スケルトンリフォームを選択するケースは稀で、法的に再建築不可の場合か、思い入れの深い建物の場合かのどちらかのケースが多いものです。
今回の場合は、後者で、建て主さんが亡くなられたお父様の建てた家を残して、住み続けたいという強い思いから始まったプロジェクトでした。その想いに応えるべく設計し、また、その想いを監督さんや職人さんにもお伝えをして、みんなで造り上げた建物です。建て主さんもまた、現場中に、監督さんや職人さんに感謝の気持ちを幾度となく、伝えて頂いたおかげで、いろいろなことが上手く進んだように思えます。感謝いたします。
これから、何回かにわけて、「目黒本町の家」をご紹介させて頂きたいと思います。
△ビフォー
△アフター