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建築界のノーベル賞、プリツカー賞2019は磯崎新さんが受賞

今年のプリツカー賞は、磯崎新さん(87歳)に決まりました。

プリツカー賞は、一般の方にはあまり知られていない賞かもしれませんが、建築界のノーベル賞と呼ばれている栄誉ある賞で、「建築を通して人類や環境に意義深い貢献をしてきた存命の建築家」を対象に、原則として、毎年1名の建築家が選ばれます。

 

磯崎さんの実績から考えると、遅すぎるほどの受賞かもしれません。代表作としては、つくばセンタービル、ロスアンゼルス現代美術館、水戸芸術館などがある一方、批評家としても鋭く活躍され、東京都庁舎、東京都現代美術館、東京国際フォーラム、東京芸術劇場、江戸東京博物館の5つの建物を「粗大ゴミ」と表現し、建築界内外に物議を呼んだこともあります。

また、建築家ザハ・ハディドの先進性をいち早く評価した建築家とも言われています。
新国立競技場の白紙撤回については、ザハの追悼文の中で、「建築が暗殺されたのだ。」と嘆き悲しまれていたのは記憶に新しいところです。


プリツカー賞は、日本人としては8人目の受賞者となり、国別では過去最多となります。

1987年 丹下健三さん
1993年 槇文彦さん
1995年 安藤忠雄さん
2010年 妹島和世さん・西沢立衛さん(SANNA)
2013年 伊藤豊雄さん
2014年 坂茂さん

今回の磯崎さんの受賞によって、日本の建築のレベルが世界的にみてもトップレベルにあることが改めて示されたことは嬉しい限りです。

日本には優れた建築が数多くあります。近くにあると、いつでも見ることができると思い、東京近郊ですら、なかなか見に行かないものですが、今年は時間をつくり、積極的に建築を見て歩こうと思います。

 

つくばセンタービル

 磯崎新さんの代表作のひとつ、つくばセンタービル前の広場
(撮影はスタッフ)

 

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