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民間検査機関へ「高尾の家」確認申請書提出。
今回は通常の4号物件。
書類をチェックしてもらいつつ、
最近の申請状況についてヒアリング。
「長期優良住宅の申請って普及してきてますか?」
「長期優良住宅はあまりないですね。
ハウスメーカーさんの一部が利用しているくらいで。」
「設計事務所や工務店では申請ないですか?」
「注文住宅だと申請はほとんどないですね。
ハウスメーカーのように規格化して認定をとっていれば、
設計や手続きも楽ですけど、『なま』の設計で、
最初から設計して基準を満たすのは大変なのかもしれませんね。
時々、チャレンジする人もいるようですが・・・。」
やはり、長期優良住宅の普及はまだまだのようです。
設計事務所や工務店の多くは、過剰設計と思われる設計基準を
満たすことに疑問を持っているのかもしれません。
まわりの設計事務所や工務店に聞いても、
まだ1軒も申請したことがないと言っています。
過剰設定された設計基準を満たしていれば、
いい家、暮らしやすい家となるわけもなく、
工事費の増額を強いられるだけのような気もします。
メリットとしては、国のお墨付きがもらえるということ。
実際のところ、ハウスメーカーや大手の建て売り会社のための制度
という感がぬぐえませんが、それでも、今後、この制度が
普及してくるようであれば、設計事務所として無視し続けるわけには
いかなくなるかもしれません。
今後は、長期優良住宅についても、
その制度の概要やコストアップなどを説明した上で、
長期優良住宅を希望されるクライアントには対応できるように
していこうと思っています。
ちなみに、国土交通省の資料によると、
標準的な性能強化費用は、木造の場合、33,000円/m2だそうです。
90m2の住宅の場合だと、297万円の増額。
うちの標準設計だと、断熱性能などもともと通常の仕様よりはいいので、
ここまでの差額は出ないと思いますが、やはりコストアップは否めません。
長期優良住宅制度を利用するかどうかは別として、
今後、標準設計のグレードをさらに上げていくべきか悩みどころです。