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おすすめのシンボルツリー

yusei20002006-10-28

都市住宅においても、できれば1本ぐらいは高木を植えたいものです。
敷地の条件、予算の条件などから、なかなか外構の植栽までは、
実現できない場合も多いのですが、1本の樹木があるだけで、
住宅のしつらいは大きく変わるものです。


もし、1本だけ樹を植えるとしたら、
シマトネリコ」という木はいかがでしょうか?
もともとは、沖縄の木で関東では見かけない植物なのですが、
関東地方までの地域なら屋外で生育が可能なので、
ここ2〜3年、住宅の庭木として大ブームのようです。


数年前に、渡辺篤史さんの「建もの探訪」で紹介された住宅の庭に、シマトネリコが植えられていたのが、さらにブームに火をつけたのではないかと個人的には思っていますが、私自身が初めて「シマトネリコ」を知ったのは、10年くらい前に横浜国際競技場の緑化計画を担当していた時です。
当時、勤めていた設計事務所の社長と部長が、この木が好きで、よく植栽設計に入れていました。当時は、まだそれほど流通していなかったので、同じ形状のシマトネリコをそろえるのに苦労していたのが思い出されます。


シマトネリコの魅力の一つは半常緑の木ということです。
常緑の木というのは、普通、濃い緑色の葉っぱが高い密度で覆われていて、時に重苦しい印象を与えますが、半常緑のシマトネリコは、常緑にしては薄い緑色で小ぶりな葉っぱがサラサラとした軽やかな印象を与えてくれます。
また、病害虫の心配がほとんどなく、剪定にも強いので管理が楽なのも魅力です。
ただ、シマトネリコは多くの水を欲しがりますので、植栽後、しばらくは土が乾くことのないよう水やりが必要です。


建築家の間では、シンボルツリーと言えば、樹形が「カッコイイ」ヒメシャラなどが相変わらず人気のようですが、これからは、シマトネリコがその座を奪うことになるかもしれません。
もっとも、あまり人気が出て、手に入りにくくなっても困るのですが・・・(笑)


和名 シマトネリコ
別名 タイワンシオジ
科名 モクセイ科
属名 トネリコ
分類 半落葉高木
原産 沖縄、台湾からインド


設計事務所のHP