家は買うものではなく創るものですBLOG

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契約前に建築士免許の確認を

事務所の移転に伴い、先日、建築士事務所協会に建築士事務所の住所変更届を提出してまいりました。今どき、ネットで手続きが出来ると思いきや、直接、窓口へ行かなければなりません。必要な書類は、建築士事務所登録事項変更届 事務所の賃貸借契約書の写し等 住民票(3ヶ月以内発行)とのこと。

 

住民票? 自宅が引越したわけでもないし、自宅と事務所を兼用しているわけでもないのに、なぜ、事務所の移転に、個人の住民票が必要なのか?不思議に思ったので、窓口の方にちょっと聞いてみました。すると、「通勤可能なところに住んでいるかどうかの確認のためです。」とのこと。なるほど、勤務実態の有無の確認、あるいは事務所の名義貸しを防止するためでしょうか?


建築士法は、建築士による名義貸しを禁止しています。無資格で設計又は工事監理を行っている者に対し、建築士を持っている人が、自分の名義を利用させて報酬を得ることを禁止した法律です。

住宅の世界では、残念ながら、今でも、住宅会社や不動産会社の求めに応じ、現場監理を行なわず、名義貸しをしている下請けの設計事務所がまだまだ存在しているようですし、建築士の名義だけ他人から借りて、建築士事務所を経営しているケースも、時々、摘発されています。

建築士免許

家を建てる人は、自分の家は、どの建築士の責任の元に設計が行われるのか?どの建築士の責任の元に工事監理が行われるのか?建築士免許の提示を求めて確認することをおすすめします。(免許の提示は契約の重要事項説明時に法律で義務付けられています。)

  


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駆け込み需要が少ない今回の消費税増税前

消費税増税が10月に予定されていますが、住宅に関しては、思いのほか、駆け込み需要は発生しておらず、静かな状況が続いているようです。

個人的には良いことだと考えています。

以前、消費税が増税された時は、駆け込み需要が多く、いい工務店は仕事がいっぱいになり、請けることが出来なくなってしまいました。また、断熱材などの資材が不足し、材料費が高騰したり、施工中の現場から断熱材が盗まれるというウワサもあり、警戒しながら現場を進めていた覚えがあります。さらに増税後は、反動で着工件数が激減し、経済に悪影響を与えたものでした。

今回、駆け込み需要が少ない要因は、増税後の落ち込みを防ぐための住宅取得措置が充実していること。例えば、以下のような優遇措置が決まっています。

1 住宅ローン減税控除期間の延長

2 贈与税非課税枠の拡大

3 エコポイント制度

4 すまい給付金

以上のような優遇措置が周知されているので、消費者の方も増税前に住宅を取得することが必ずしも得というわけではないことを理解されているのだと思います。

家づくり

また、そもそも、消費税を本当に今回、増税するのかどうか、懐疑的に思う方も多いのかもしれません。最近も荻生田幹事長代行が増税の延期も有り得るような発言をされています。

消費税増税が延期されるにしても実施されるにしても、増税前と増税後では、ほとんど得も損もないと言えると思います。家を建てたい時が、建て時です。ライフプランに合わせた長期の家づくり計画をおススメします。

www.yusei-arch.com




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映画鑑賞記録「万引き家族」

ギンレイホール

消化しきれないモヤモヤ感が残ってしまった。感動するストーリーではなく、心をザラつかせるストーリーと言えるかもしれない。

象徴的なのは、安藤サクラさんが取り調べを受けるシーン。(評判どおり、圧巻の演技力!)

誘拐ではなく、誰かが捨てたものを拾ったんです。

家族の絆を訴えるものの、噛み合わない会話、刑事に突き付けられる世の中の正論。そして、その正論によって引き裂かれていく家族の絆。

万引き、不正受給、誘拐、死体遺棄。

主人公たちに感情移入しながらも、リアルな現実の社会でニュース画面を通してこの家族を知れば、自分もきっと警察と同じ視点を持ち、あの家族の心情に寄り添うことは出来ないのだろうと思う。

スクリーンの中だけで、彼らに同情したり、理解している振りをしているうわべだけの自分に気づかされる。

主人公たちに共感しきれないモヤモヤ感、後味の悪さが残る。

しかし、考えれみれば、是枝監督の作品は、いつも答えを示さず、観客に答えを委ねて、モヤモヤ感を残す映画。そういう意味ではまた、監督の術中にはまり、この映画を楽しめたのだと思う。

観終わった直後より、日を置いて、反芻してようやく消化できる映画。

#カンヌ国際映画祭パルムドール賞 #是枝裕和 #安藤サクラ #リリーフランキー #松岡茉優 #樹木希林

一級建築士事務所アトリエ橙

 

daidaidesign.hatenablog.com

daidaidesign.hatenablog.com

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「東久留米の家」現場報告その9

東久留米の家

屋根工事の完了を確認。アトリエ橙が設計監理する物件の工事契約は、工事代金の中間払いのタイミングを上棟時ではなく屋根工事完了時としていますので、ここが工程の折り返し地点です。

東久留米の家

外壁は、木摺り板まで完了。

外壁の構成は、何層にも及びます。壁内に断熱材を充填した後、構造用合板を張り、透湿防水シートを張り、縦胴縁(通気層)を打ち、木摺り板を打ち付けます。この後は、防水のためのアスファルトフェルトを張り、波形ラスモルタルを下地として塗り、最後に左官材(ジョリパット)で仕上げます。

断熱や防水、通気、構造、ひび割れ防止を考慮した壁構成です。メーカー住宅や建売住宅のサイディング仕上げと比べると、てまひまがかかる造り方です。

現場にいる間に、役所の建築指導課の方たちが、抜き打ちパトロールに来られていたのですが、外壁の下地構成を興味深く見ていらっしゃいました。

「これは木摺り板ですか?」「そうです。この後、ラスモルタルの上に、左官で仕上げます。」「吹き付けではなく、左官仕上げですか?」「そうです。」

最近では、工業製品住宅が多いので、珍しい現場なのかもしれません。

  


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「目黒本町の家」現場報告その7

目黒本町の家

小屋組みが完成しました。

今回、既存の軒桁の上に、新規の軒桁をまわして緊結して、小屋組み全体はプレカットで製作しています。

新規の軒桁を追加することは予定にはなかったのですが、解体をしてみると、既存の軒桁全体が水平でなかったり、角が直角でなかったりしていたので、新規の軒桁で補正しながら、小屋組みを造ることにしたのです。

新旧の部材のコントラストが、新築とは異なる美しさを感じたりしています。

すでに、愛着が湧く「目黒本町の家」、引渡しの日を思うと寂しく感じます。

【関連記事】

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住宅ローンの不正利用と素朴な疑問

住宅ローン「フラット35」を不正利用した疑いというニュースが流れました。本来、住宅ローンは、自らが居住する場合に組める低金利のローンです。今回は、投資目的の賃貸住宅の建設に対して、自ら居住すると見せかけて、投資ローンではなく、低金利の住宅ローンを不正に利用した疑いがあるということです。現在、住宅金融支援機構が調査に乗り出しているとのこと。

 

ここで、ふと、素朴な疑問を抱く人も多いのではないかと思いますが、実際に自ら居住する目的で、住宅ローンを組み、建物が完成した後、急な転勤などで、自ら居住することが出来なくなり、第3者に賃貸した場合、住宅ローンの契約違反となるのかどうか?意外とよくあるケースです。

 

 

住宅ローン

ちょっと調べてみました。


このようなケースの場合、やはり、原則として、住宅ローンを金利の高い投資ローンに借り換える必要があるそうです。銀行に内緒で賃貸に出して、発覚した場合は、銀行から一括返済を求められ、売却せざるを得ないこともあるので要注意です。

 

ただし、フラット35を利用している場合は、転勤などの一時的な期間であれば、住宅ローンを継続したまま、賃貸することができるそうです。ただし、あくまでも、自ら居住する目的で建設した場合なので、今回のニュースの件は、居住の有無、投資目的の有無がポイントとなっているようです。

 

www.yusei-arch.com

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令和仕事初め

~今日はスタッフブログの日です~

 

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連休明け、令和仕事初めです。

お休みとのギャップが辛く感じるかと思いきや、

むしろ体調も良く今週は元気に働けそうな予感がします。

 

今日は事務所近くの神社にもお参りに行ってきました。

遅ればせながら引越しのご挨拶です。

これからは地元を大切にする設計事務所でもありたいと思っております。

 

miharu

 

www.yusei-arch.com

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