消費税増税が10月に予定されていますが、住宅に関しては、思いのほか、駆け込み需要は発生しておらず、静かな状況が続いているようです。
個人的には良いことだと考えています。
以前、消費税が増税された時は、駆け込み需要が多く、いい工務店は仕事がいっぱいになり、請けることが出来なくなってしまいました。また、断熱材などの資材が不足し、材料費が高騰したり、施工中の現場から断熱材が盗まれるというウワサもあり、警戒しながら現場を進めていた覚えがあります。さらに増税後は、反動で着工件数が激減し、経済に悪影響を与えたものでした。
今回、駆け込み需要が少ない要因は、増税後の落ち込みを防ぐための住宅取得措置が充実していること。例えば、以下のような優遇措置が決まっています。
1 住宅ローン減税控除期間の延長
2 贈与税非課税枠の拡大
3 エコポイント制度
4 すまい給付金
以上のような優遇措置が周知されているので、消費者の方も増税前に住宅を取得することが必ずしも得というわけではないことを理解されているのだと思います。
また、そもそも、消費税を本当に今回、増税するのかどうか、懐疑的に思う方も多いのかもしれません。最近も荻生田幹事長代行が増税の延期も有り得るような発言をされています。
消費税増税が延期されるにしても実施されるにしても、増税前と増税後では、ほとんど得も損もないと言えると思います。家を建てたい時が、建て時です。ライフプランに合わせた長期の家づくり計画をおススメします。