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4月11日はメートル法公布記念日

今日、4月11日は、メートル法公布記念日です。


1921年(大正10年)の4月11日、国際的な単位の「メートル」を基本とする度量衡法(どりょうこうほう)の改正が行われました。

 

しかし、日本では、それまで「尺貫法」を用いていたので、なかなか、「メートル法」が浸透せず、反対運動もおこり、施行は無期延期となったそうです。


1952年(昭和27年)に「度量衡法」が廃止、「計量法(けいりょうほう)」が施行され、ようやく、1959年(昭和34年)に「メートル法」が完全実施されました。


こうして、長さの単位は、「尺」から「メートル」に徐々に移行していったのですが、実は、木造住宅の現場では、今でも、「尺」に基づいて、工事が行われています。

 

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1尺とは、303ミリのこと。

柱間の寸法は、3尺(910ミリ)や6尺(1820ミリ)が基本になります。

 

現在でも、多くの建材、例えば、壁下地材のプラスターボードなどは、3尺×6尺(サブロク版)や、3尺×8尺(サンパチ版)として製品化されていますので、尺単位で、設計や施工を行なう方が何かと、便利なのです。

 

また、押入れの幅をあらわす時に、「1間(けん)の押入れ」という言い方をしますが、1間は6尺のこと、つまり1820ミリの長さを言います。

 

さらに、面積をあらわす単位として、「坪(つぼ)」も、よく用いられますが、1坪は、1間×1間の広さ、つまり、1820ミリ×1820ミリ=約3.3平方メートルの面積のことを言います。

 

このように、木造住宅に関しては、今でも、馴染み深い「1間(けん)」や「1坪」という単位が使われ、その元となる単位は、「尺」がベースとなっているのです。

メートル法が公布されてから、100年が過ぎましたが、今後も、日本人に馴染み深い「尺」は、木造住宅の現場では、根強く残っていくのかもしれません。

 

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