建て主さんの提案に乗ってみると、工事中、思ってもいなかった空間に出会うことがあります。写真は、「関町の家」のロフトの小窓。斜め下から差し込む光です。
写真だけでは説明しにくいのですが、小窓はリビングの吹き抜けに面していて、その対面に高窓(FIX窓)を設けています。この高窓は、建て主さんの提案。ロフトの小窓より、少し低い位置に高窓があります。
当たり前ですが、自然光は、普通、上から降り注ぐもの。でも、このロフトには、斜め下から自然光が差し込みます。ちょっと、非日常な空間を感じます。
設計者は3次元の空間を想像して、2次元の図面に落とし、現場でまた3次元に戻すものですが、この光の空間は想像しきれていませんでした。やはり、建築は面白い。