家は買うものではなく創るものですBLOG

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設計者と生活者の狭間

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今日は、「経堂の家」ショールームのご案内。
設備機器類の打ち合わせを行ないつつ、
いつしか話しが逸れて、
建て主さんとの話題が、
「設計者としての造作欲」と「生活者としての良識」という
日頃、悩ましいテーマに。(笑)
でも、何だか楽しかったです。


例えば、お風呂を例にとると、
在来で造るか、ユニットバスを利用するか。
表現としては在来で造る方が楽しいですし、
掃除やメンテナンス、コストはユニットバスが優れています。


(開発にも少しだけ関わらせてもらったハーフユニットバスだと、
そのあたりを両立させることができる半既製品だったりもしますが・・・。)


でも、正解があるわけではありません。
クライアントのご要望やご予算、ライフスタイルによって決まるものだと思います。
在来でつくるお風呂もユニットバスという選択もどちらもいいと思います。


私の場合は、専業主夫(?)だった経験もあるので、
どちらかというと、生活者寄りの視点だったりします。
建築家として、いいのか悪いのか、わかりませんが・・・。(笑)


共働きや子育て家族って、とにかく自分の時間がないんですよね。
共働きや子育て家族にとっては、
いかに時間を作り出せる家を設計するかが重要なのかなと、個人的には思います。
(もちろん、それ以外にも大事なことはいっぱいありますが。)
だから、メンテナンスというのは一つの重要な視点のような気がしているのです。


お風呂などの設備に限らず、
内装・外壁などの仕上げ材についても同じだと考えています。


それでいて、美しい家創りができたらいいなと思って、
日々、知恵を絞っております。


でも、そのバランスというのは、とても難しい。


表現者としての視点と、生活者としての視点、
どちらかに考え方が偏るのではなく、
両方の視点を持ちつつ、
柔軟に、変化して対応していきたいと思っています。
まだまだ精進が足りません。(笑)