家は買うものではなく創るものですBLOG

デザインのある暮らし 無理のない暮らし 自分らしい暮らし

木造2階建て住宅の構造

yusei20002013-02-22

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ (click!)
(1日1回、応援クリックして頂けると嬉しいです。)



今日は、構造塾の2回目の授業。
スタッフと一緒に受講してきました。


一般の方には、あまり知られていない話ですが、
木造2階建ての住宅の場合、4号特例と言って、
構造に関する審査やチェックが免除されています。


免除されているからと言って、
いい加減でいいわけがないのですが、
時々、問題が発覚し、業者が摘発される
ニュースを見聞きしたりもします。


必ずしも、悪意があって、問題を起こすということではなく、
知識不足によって、設計ミス、施工ミスが起きるという状況です。


設計事務所でも、最近は、ちゃんと木造の構造伏図を
書けるところが少なくなり、半分くらいの事務所は、
外部に丸投げという話も聞きます。
(必ずしも悪いことではありませんが。)


木造の場合、現場の大工さんの感覚が実は正しかったりするのですが、
構造基準の法改正など、新しい情報にはついていけていない場合もあります。


結局は、設計者も施工者もプレカット工場任せということになり、
責任の所在が曖昧になりつつあります。


木造住宅の場合、やはり、意匠設計者が、
構造も設備も外構もコントロールできた方が
質が高くバランスの取れた住宅を造ることが
できると思っております。


うちの事務所の場合、構造図作成と軸組計算を行ない、
基準をクリアしたことを確認した上で、
さらに構造計算を依頼し、裏づけを取るような体制としております。



自分の場合、構造も照明も造園も好きなので、
他の人に任せるのがもったいないだけかもしれませんが。(笑)