家は買うものではなく創るものですBLOG

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設計事務所を開設した頃

暖かな散歩日和。
午前中、確定申告書を一気に書き上げ、
昼休みは、郵便局と夕食の買い物ついでに隣り駅まで散歩。


駅前のファミレスで食事をしていると、ふと、
独立した頃のことを思い出しました。
「そういえば、ここでよく打ち合わせしていたなぁ。」と。


設計事務所を開設した8年前、
仕事場は、自宅アパートの1室でした。
6畳の部屋を半分に仕切って、PC机と本棚2つ。
それが、事務所の全て。(笑)
隣りの部屋にはベビーベッド。
当然、打ち合わせスペースはなく、
駅前のファミレスを利用していたのです。


設計事務所を開設するのに、設備投資は必要なく、
建築士の資格と建築家になる夢と、大きな勘違いさえあれば、
誰にでもなれてしまうのが実情です。
本当に困ったものです。(笑)


そんな状況では、仕事を依頼してくれる方も、
当然、少なく、実績を積むことが出来ない日々。
実績が少ないから、依頼もされないという、
負のスパイラル状態。


お金はないけど、時間だけは有り余る日々。


住宅設計の技術本を読みあさり、
数少ない物件の現場へ必要以上に通い詰めて、
職人さんから色々なことを学びました。
今、思えば、その頃の蓄積が、
大いに、現在の業務に生かされているような気がします。


3年後、妻の名義で、中古マンションを購入して、
ケルトンリフォーム。
これが、思った以上に営業効果がありました。
1室をアトリエにして打ち合わせスペースを確保し、
自宅全体をショールームに。


そして、昨年、その自宅からも脱出して、
駅前に事務所を借りることができました。
快適な仕事環境です。


しかし、確定申告書を書きながら、痛感したのは、
「経費が高い!」
働けど働けど、暮らしは楽にならず。(笑)


でも、住宅の設計をさせて頂けるだけでも幸せと思える
ファミレスでのひと時でした。


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