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リビングや玄関など内装仕上げ材として大谷石を使ってみよう!

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大谷石をリビングに

 
大谷石とは

 


大谷石は、火山灰が地上や海に堆積して、それが凝固してできた凝灰岩です。材料としては、軽く、加工がしやすいこと、耐火性に優れていることが特徴です。塀や外壁材料として使用されることもあるのですが、風化しやすいという弱点があるため、最近は、内装材として、その風合いが見直されています。

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大谷石採石場

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大谷資料館





大谷石のグレード/細目、中目、荒目


建材としての大谷石の価格は、ミソと呼ばれる黒い斑点のサイズによって決まります。ミソのサイズが大きいものを荒目(あらめ)、小さいものを細目(さいめ)、その中間を中目(ちゅうめ)と呼びます。
価格の高い順に細目、中目、荒目となります。
このあたりは、木材の価格の決まり方(節のある、なし)と似ていますね。 

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左が細目、右が荒目


大谷石の仕上げ/ダイヤ、チェーン、ビシャン、割り肌


大谷石の代表的な仕上げ方法としては、ダイヤ挽き、チェーン挽き、ビシャン仕上げ、割り肌仕上げがあります。

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大谷石の仕上げの種類

右上:ダイヤ挽き

左上:チェーン挽き

左下:ビシャン仕上げ

右下:割り肌仕上げ


ダイヤ挽きは、表面が平らな仕上がりになります。薄くスライスすることが出来るので、内装の壁仕上げや外部の敷石に向いています。規格サイズであれば、価格として一番安い仕上がりです。

チェーン挽きは、チェーン跡の模様(平行溝)が掘られた仕上げになります。ダイヤ挽きに比べると、加工精度は落ちます。主に塀などに使用されます。

ビシャン仕上げは、ハンマーで表面を平らにたたきあげる仕上げです。表面を荒らしたザラザラとした仕上がりになります。加工手間がかかるので、ダイヤ挽きより価格は高くなります。

割り肌仕上げは、原石を割ったままの仕上げで、扱いが難しい仕上げですが、上手く使えば、荒々しく力強い仕上げ感が出ます。

 

大谷石の内装実例


石でありながら温もりを感じる大谷石の質感は、内装材としても適しています。また、無垢の木や珪藻土などの自然素材との相性や、間接照明との相性も優れています。まだまだ、内装材としての実例が少ない大谷石ですが、今後、デザインの可能性の広がりを感じる注目素材です。

  

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玄関ニッチの大谷石

 

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リビングアクセントウォールの大谷石

 大谷石を採用した設計事例が掲載された記事はこちら ↓
TOKOSIE「心地良さを追求した普遍的な住まい」

その他の設計事例はこちら ↓
自然素材の家づくり/アトリエ橙(だいだい)


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 ※上記の記事は、過去のいくつかの当ブログ記事を加筆修正してまとめました。