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大谷石の採石場見学

~今日はスタッフブログの日です~

 

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昨日は大谷石産業株式会社さんにお邪魔して、
採石場と加工場を見学させていただきました。
大谷石の産地である大谷町は宇都宮駅からバスで30分ほどのところにあります。
周辺の景色も勿論大谷石。

 

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大谷石といえば採石場跡を見学できる「大谷石資料館」が有名です。

こちらも事前に見学してきました。

映画や写真集のロケ地としても有名で、ファンタジー世界の迷宮を思わせるような、神秘的な空間です。


しかしながら、現在稼働している採石場を見させて頂くのは滅多にない機会です。

 

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山の上にあるエレベーターから地下に降り、巨大な空間へ。
大谷石は水をよく通す性質なので、このように水が滴り落ちています。

崩落事故を防ぐため、採掘の深度や面積、残すべき柱のサイズに決まりがあります。
おおよそ10m幅の大きな柱を残しながら、一層ずつ下へ下へと掘り進めて、このような空間が出来上がります。

 

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採石の方法は昭和35年から機械式となりましたが、そこから大きくは変わっていません。
こちらの機械を大切に直しながら使われています。
この機械でタテヨコと切れ目を入れた後は手作業で石を剥がし、切り出します。

 

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このようにくさびを打ち込み、剥がす、という昔ながらの方法。
地下での採石は大きな機械を入れられないので、人力に頼る部分が多くなるそうです。
その手間にとても驚きました。

 

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ブロック状に採石された大谷石は、加工場でプレートなどにカットされます。
平滑な仕上げの「ダイヤ挽き」は非常にゆっくり鋸が進んでいきます。
表面の仕上げ方法も様々。
調湿、消臭効果があると注目を浴び、最近は内装材としての活用が増えているそうです。

 

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サンプルやカタログのみで見るとどうしても「製品」として見てしまいがちですが、
実際に採石の現場を見させて頂くことによって、
その背景にある職人さんの手間を感じられるようになり、
「地球の一部分を削り取り、使わさせてもらっている」という実感が湧きました。
貴重な体験をありがとうございました。

 

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そして、宇都宮といえば餃子!帰りに戴きました。いくらでも食べれる気がしてしまうぐらい美味しかったです。

 

miharu

 

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