この季節、
「連日、猛暑が続いています。東京都練馬区では、最高気温〇〇度を記録しました。」
というニュースをよく聞きます。
練馬駅前の交差点や、りそな銀行前では、よく、テレビのレポーターが街頭インタビューをしています。
「なぜ、練馬?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
練馬区は暑いのか?結論から言うと、半分はYESで、半分はNOです。
練馬区はたしかに都心に比べると少しだけ暑いです。
でも、その要因は都心にあります。ヒートアイランド現象です。
ヒートアイランド現象とは、東京湾から都心に向かって吹く風が都心の高層ビル群を通過する際、冷房設備などの廃熱によって温められ、温度が上昇する現象のことを言います。
練馬区は風下にあたるため、都心部よりも、気温が高くなる傾向になるというには確かです。(でも、練馬区は悪くないのです。笑)
ただ、練馬区だけが暑いわけではありません。
周辺の他の区も同様なのですが、練馬区がクローズアップされ報道されるのは、練馬区に「地域気象観測所」があるからなのです。
地域気象観測所は、23区内には、練馬区の他、千代田区、世田谷区、江戸川区、大田区にあります。海沿いや川沿いにある区に比べると、ヒートアイランド現象を受けやすいのが練馬区の地域気象観測所ということなのです。
仮に、周辺の杉並区や中野区、板橋区、豊島区などに観測所があれば、同様の暑さを記録することと思われます。
ですから、結論としては、
「練馬区は、千代田区や港区などの都心に比べれば、ヒートアイランド現象によって、少しだけ暑いけれど、周辺の区に比べて、練馬区だけが暑いというわけではありません。地域気象観測所があるから、クローズアップされるだけなのです。」
以上、練馬区民の言い訳?でした。笑
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