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みちのく旅行記 その1

〜今日はスタッフブログの日です〜


先週一週間、夏休みをいただきました。
前半は帰省、そして後半は、2泊だけ宮城県へ行ってきました。


旅の目的はいろいろありましたが
そのひとつが被災地の女川町の現在の様子を見に行くことでした。


女川といえば、
震災により人口の1割もの方が亡くなったり行方不明となり
その後、住民が町外へ転居したことによる人口減少率も
被災地で最も大きな町です。
実際に生活している人口は、震災前の半分を切ったとも
言われているそうです。



震災直後、日経アーキテクチュアで読んだ女川の記事は
かなりショッキングなものでした。
女川を襲った津波が横転させたRCの建物が
いまも残っていると知り
まずはそれを見に行こうと思いました。



医療センター(旧町立病院)のある高台から女川港を見た写真。
がれきなどはもちろんすっかり片付けられており
いまはあちこちで埋め立て工事が行われていました。
初めて行った者には、とにかく何もない、といった印象になってしまいますが
もとは観光市場や旅館などがあったところだそうです。


しかし、車通りはそこそこあるものの、
JRの駅も津波被害によりひとつ手前の駅までで休止していますし
道を歩いていて誰かとすれ違うことはありませんでした。


女川は湾の奥まったところに立地していて、山に囲われています。
海から山側に向かって細長く伸びる谷部分に、街ができていたそうで
そこへ津波が押し寄せてきたために、威力が衰えず
県内でも最も高い津波が記録されたということです。
医療センターは海抜16メートルの高台に立っていますが
津波は1階部分にあった設備を流してしまったそうです。



高台へ登るための階段。
津波で流された車などの漂流物が当たったせいでしょうか、
鉄製の手すりがぐちゃぐちゃになったままでした。


高台を別の方向へ移動。
かつて市街地が広がっていただろう方向を見渡すと、
なんとも異様な光景が目に飛び込んできました。


つづく。


yui


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