業界で話題になっている
防火サッシの切り替え問題。
通則認定から個別認定へ切り替えることで、
防火サッシの仕様が大幅に変更になります。
現段階の情報によると、
12月13日以降の発注は、
新防火サッシになるそうです。
新防火サッシになると、
準防火地域の木造住宅は、どのような影響を
受けるのでしょうか?
これまでに集めた情報をまとめてみると、
次のようになります。
☆大開口の窓が作りにくくなる。
引き違いサッシの幅は1間まで。
方立による連窓も、3枚建て、4枚建て
のサッシも、不可。
☆フレームにスチールが入るので、
サッシが重くなる。
(引き違い窓はかなり重く感じる。)
☆窓の種類が少なくなる。
ルーバー窓、両上げ下げ窓、
雨戸付きサッシも不可。
☆通常の引き違い窓よりも、
防火シャッター付き引き違い窓
の方が安くなる。
☆同じ大きさであれば、引き違い窓が
一番、価格が高くなり、これまでと逆転する。
(小窓を有効に使う方がコストを抑えられる。)
☆ガラスは現段階では、
LOW−Eガラスが標準。
(当然、価格は高くなる。)
全体的に、かなり制約が増えました。
コストも跳ね上がります。
準防火地域での木造住宅の開口部設計の方法も、
設計者としては、一度、見直す必要がありそうです。
なお、現在は切り替えの移行期間なので、
今後、個別認定のサッシは各メーカー、
追加されていくものと思われます。
(上記内容は、あくまでも現段階での情報です。)