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家づくりの準備〜市・区役所

今週は、3日連続で、役所巡り。


家づくりの計画をスタートする前に、
敷地調査と共に役所調査を行ないます。


設計事務所に勤めると、まず、新人くんが
任される仕事かもしれません。
以下、新人くんや建築学生さん向けの備忘録として。
(木造住宅を計画する場合の調査手順の一例です。)


最初に訪ねるのは、都市計画課。
ここで、用途地域容積率、建ペイ率、
高度地区、防火地域、日影規制風致地区
土地区画整理事業区域などについて調べます。


地区計画など、該当する項目があれば、
さらに、詳しいことを聞くために、
各担当課へ移動します。


特に該当することがなければ、次は、
道路管理課へ行き、前面道路が公道か私道かを
確認します。公道の場合は、道路台帳を入手し、
道路番号や認定幅員などを調べます。


次に、建築指導課へ行き、前面道路が、
今度は、建築基準法上、何条の何項道路かを
確認します。


42条2項道路の場合は、狭隘道路申請が
必要になるので、該当の係りで、申請書類を
もらい、申請手順の説明を受けておきます。
43条ただし書きの場合は、担当係りと
詳細な事前打ち合わせをしておきます。


建築指導課では、他にも、自治体によって、
建築基準法の解釈・運用が異なる項目について、
ヒアリングをしておきます。
代表的なのは、小屋裏収納の定義などです。


また、該当する敷地周辺の建築計画概要書の
コピーもできる限り、もらっておきましょう。


建築指導課の構造係では、役所によって、
近隣敷地のボーリングデータをコピーさせて
くれるところもあるので、聞いてみましょう。


続いて、環境課など、みどりの条例を扱っている係に
行きます。今回の計画に緑化申請が必要かどうかを
確認するためです。


同様に、下水道課などで、今回の計画が、
雨水流出抑制施設の設置対象かどうかも確認します。


上水道については、水道局の扱いになり、
役所とは離れた場所になりますので、
下水道課で地図をもらっておくと便利です。


さらに、建築とは関係なさそうな部署ですが、
教育委員会にも足を運びます。
計画敷地が、埋蔵文化財包蔵地あるいは近接地に
該当するかどうかの確認です。
該当する場合は、事前相談資料をもらっておきます。


自治体や計画内容によって、一部、異なりますが、
以上が、役所調査の一例です。


それにしても、役所の方たちは、20年前と比べると、
とっても親切になりました。
素晴らしく気持ちのよい対応をして頂けるので、
役所調査、結構、好きです。(笑)


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