国土交通省が29日発表した統計によりますと、
2009年の新設住宅着工戸数は前年比27.9%減の78万8410戸。
45年ぶりの低水準だそうです。
昨年の初めは、不況とはいえ100万戸は維持するとの味方が大勢でしたので、
80万戸割れは、予想をはるかに下回る結果となりました。
45年ぶりということは、今、設計事務所を経営している人達にとって、
経験したことのない大不況、過去最悪の年だったと言えるのかもしれません。
主な内訳を見ると、
分譲マンションは 前年比58.0%減の7万6678戸、
建売住宅は 前年比21.2%減の9万1255戸、
注文住宅が 前年比10.6%減の28万4631戸。
このうち、分譲マンションと建売住宅の激減要因は、
金融危機以降、デベロッパー・建売業者向けの融資が抑制されたため、
資金不足に陥ったものと思われます。
昨年から「建築条件なし」の土地が多く出回ったのもうなずけます。
注文住宅については、心理的な不景気感によって、
今すぐの着工は控えたいという心理状況もあったのではないかと推察されます。
従いまして、景気が少しでも上向けば、注文住宅に関しては、
少しづつ動き出すような気がしています。
とはいえ、今後、さらに少子化が進み、世帯数が減っていく状況は変わりません。
ハウスメーカーのように広告媒体を持たない設計事務所が
今後も生き延びるためには、
依頼して頂いたひとつひとつの仕事を誠実に丁寧に積み重ねていき、
「顔が見える家づくり」こそ本当の安心であることを
理解していただくしか方法はなさそうですね。がんばろう。
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今朝の東京は雪化粧。