土地の売り出し価格というのは、売主側の希望価格であり、実際の売買価格とは異なります。売り出す理由や売り出し時期にもよりますが、多くの場合、実際の売買価格は、値引き交渉が可能です。一般的には値引き交渉の範囲は5%前後と言われています。
例えば、売り出し価格3240万円の土地が、交渉の結果、売買価格は3100万円になることがあります。この場合、140万円が値引き交渉による減額となります。土地価格というのは、このように、ひと声で100万円以上の減額となることがあります。
一方、建築工事費が予算を100万円オーバーした場合、減額するのは、とっても大変です。減額案の一例をあげますと、
LDKの床暖房を中止 ▲45~70万円減額
浴室暖房乾燥機を換気扇に変更 ▲4万円減額
キッチンの扉のグレードを落とす ▲2万円減額
寝室の仕上げを珪藻土からクロスに変更 ▲12万円減額
食器洗い乾燥機を中止 ▲12~15万円減額
小窓を1箇所中止 ▲3~4万円減額
電動トップライトを中止 ▲14~15万円減額
いろいろと諦めなければなりません。これらを全て変更して、ようやく100万円前後の減額となります。土地価格が、ひと声で減額できるのとは、大きな違いです。
逆に、土地価格に余計に100万円の費用をかけてしまった場合、上記の建築内容を諦めなければなりません。
後悔のない家づくりを行なえるよう、土地の購入価格と建築工事費のバランスをよく考え、予算計画を組むことをオススメします。
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