不動産物件を探し回り、ようやく、いいなと思える物件に巡り合い、不動産屋さんに購入申し込みをすると、猛スピードで物事が動き始めます。
たとえば、今週土曜日に土地を見に行き、日曜日に申込書を不動産会社にメールをすると、来週末には、物件契約という運びになります。この１週間の間に、いろいろな準備を進めなければなりません。
皆さん、購入申し込み後のスピード感に驚かれ、戸惑われます。
あらかじめ、全体の流れ、スケジュールを頭に入れておいて、慌てないように準備をしておきたいところですね。
ここでは、不動産物件（土地）購入申し込み後から物件引渡しまでの一般的な流れをご紹介いたします。土地をお探し中の方のご参考になれば嬉しいです。
- ＳＴＥＰ１ 購入申し込み
- ＳＴＥＰ２ 住宅ローンの事前審査申込み
- ＳＴＥＰ３ 住宅ローンの事前審査結果の通知
- ＳＴＥＰ４ 重要事項説明書（案）の確認
- ＳＴＥＰ５ 不動産会社にて土地契約
- ＳＴＥＰ６ 住宅ローンの打ち合わせ
- ＳＴＥＰ７ 必要な証明書類を準備
- ＳＴＥＰ８ 住宅ローンの正式申し込み
- ＳＴＥＰ９ 金銭消費賃貸契約（ローン契約）
- ＳＴＥＰ１０ 引渡し
ＳＴＥＰ１ 購入申し込み
不動産会社に対して、購入の意思を示す買付証明書（購入申込書）を提出します。その際、購入希望金額を記入します。購入希望金額は、必ずしも、売り出し価格である必要はありませんが、極端に低い金額を記入すると、売主側から拒否され、交渉のテーブルにもつけませんので、現実的かつギリギリの金額を記入しましょう。
なお、申込みの際は、認印と身分証明書が必要となりますので、土地探しの際は、すぐ動けるよう、その２点は持ち歩くことをオススメします。
ＳＴＥＰ２ 住宅ローンの事前審査申込み
購入申し込みの後、すぐに、住宅ローンの事前審査を申し込みます。
事前審査は、複数の銀行に対して同時に申し込んでも問題ありません。ご自身で探しても構いませんし、お勤めの会社の提携銀行や、不動産会社の提携銀行を検討してもよいでしょう。
銀行の事前審査資料として、源泉徴収票（または確定申告控え）、住民票、ラフな平面図（面積含む）と工事見積書を提出します。ラフな平面図と工事見積書は、ご自身で用意することはできませんので、注文住宅をご希望の方は、あらかじめ、設計事務所あるいは工務店に相談されておくことをオススメします。
ＳＴＥＰ３ 住宅ローンの事前審査結果の通知
事前審査に問題がなければ、申請後２〜３日で審査結果が通知されます。
ＳＴＥＰ４ 重要事項説明書（案）の確認
不動産会社を通して、契約前に、重要事項説明書（案）を入手して、事前に確認することをオススメします。契約当日に宅建有資格者から説明を受けますが、その場で全てを理解することは難しく、流れで次から次へとハンコを押すことになってしまいます。前日までに確認しておき、内容に不明な点があれば、第３者の立場である設計事務所や工務店の建築士などに専門的な立場で確認してもらうと良いと思います。場合によっては、修正を求めることもできます。
ＳＴＥＰ５ 不動産会社にて土地契約
売主、不動産会社、買主立ち合いのもと、不動産会社にて契約を締結します。当日、必要なものは、実印、印鑑証明書、身分証明書、印紙代10,000円、仲介手数料半金、手付金となります。手付金は、売買金額の５～１０％程度となります。
ＳＴＥＰ６ 住宅ローンの打ち合わせ
住宅ローンを借りる銀行に行き、詳しい打ち合わせを行ないます。注文住宅で分割融資が必要な場合は、融資時期や金額の目安を示す資料と共に、銀行側に相談します。分割融資に応じてくれるかどうかは、銀行や支店により対応が異なりますので、注意が必要です。この点も、事前に設計事務所や工務店と相談をしておくとスムーズです。
ＳＴＥＰ７ 必要な証明書類を準備
区役所・税務署へ行き、ローン申し込みに必要な証明書類（納税証明・課税証明・住民票など）を入手します。
ＳＴＥＰ８ 住宅ローンの正式申し込み
銀行で住宅ローンの正式申し込みを行ないます。通常、１〜２日で審査結果が通知されます。金消契約日も決定します。
ＳＴＥＰ９ 金銭消費賃貸契約（ローン契約）
引き渡しに先立ち、銀行にて、金銭消費賃貸契約（ローン契約）を結びます。必要な書類は、印鑑証明書・住民票・実印・収入印紙・本人確認資料・返済口座の通帳届出印です。
ＳＴＥＰ１０ 引渡し
実印・本人確認資料・返済口座の通帳・通帳届出印を持参します。司法書士も同席し、所有権移転登記の手続きを行ないます。
土地の購入、お疲れ様でした。いよいよ、楽しい家づくりのスタートです！ぜひ、家づくりをお楽しみください。
