今日は、「家を買うのではなく創る」ための土地探しにご同行。
土地を探す時、
「この面積でこの利便性だったら、安いかも。」なんて、
面積と利便性から土地の価格の高い安いを判断しがちですが、
いくつか気をつけなければならないポイントがあります。
安いと思って買った土地に、いざ建物を建てようと思ったら、
思わぬ追加費用が発生して、結局、高くついたなんてこともよくあります。
不動産屋さんに薦められるまま、知らないで高い買い物をするのは、
危険です。
追加費用が発生するケースとして、以下のようなパターンがあります。
□ 前面道路あるいは敷地内通路が狭く、工事車両の進入が困難な場合
幅が2.5m以下の私道あるいは旗竿敷地の場合、
解体工事費、地盤改良費、基礎コンクリート工事費、木工事(上棟時)
などの工事費が割り増しになりがちです。
全体工事費の1割程度は増えると考えた方がいいと思います。
□ 築年数の経過した古家がある場合
まず、解体工事費として、100〜180万程度をみておく必要があります。
また、給水の引き込み管径が細く13mmの場合、
20mm以上の管を引き直す必要があります。
その場合、50〜100万程度がかかります。
必ず、現地で水道メーターのフタを開けて確認しましょう。
ただし、古家付きの物件は掘り出しモノも多いので、あえて避ける
必要はありません。
□ 道路面あるいは隣地と高低差がある場合
既存の擁壁の安全性が確認できない場合は、
擁壁を新設しなければならないこともあります。
その場合、すぐに200万とか300万とかの費用が発生するので、
できるだけ避けたいところです。
特に高低差が2mを超える場合、がけ条例などに該当し、
建物本体の基礎工事側で割高になる可能性があります。
□ 軟弱地盤の場合
地盤が軟弱であるかどうかは、最終的には地盤調査を行なわなければ
わかりませんが、仮に軟弱地盤だった場合は、70〜130万程度の地盤改良費が
発生します。地盤調査費用としては簡易的な調査で5万円前後ですが、
購入前の土地に5万円をかけるわけにもいかないでしょうから、
多くの場合、購入後に調査を行なうことになります。一種の賭けです。
しかし、役所へ行けば、近隣の地盤データを教えてくれるところもありますので、
土地購入前に、ある程度、推察することは可能です。
他にも細かいポイントはいくつかありますが、
以上が、土地探しを行なう場合の主な注意点です。
しかし、上記のような土地を避けなければいけないというわけではありません。
土地価格に、上記のような追加費用を上乗せした上で、
その土地がお買い得かどうかを判断すれば良いのです。
お買い得な土地というのは、
得てして何かしらの難条件がつきものです。
その難点をあらかじめ理解して、対策を検討した上で、
購入することが大切です。
その為には、やはり専門家に相談するのが確実です。
設計事務所なら、ほとんどの場合、土地探しから
相談に乗ってくれることと思います。
不動産屋さんに行く前に、まず設計事務所に相談してみては、
いかがでしょうか?