先日、ブログを書いてもらったGPT‐3.5ですが、さらに進化したGPT-4をリリースしたことが本日、OpenAIから発表されました。
どれくらい進化したかというと、アメリカの司法試験の模擬試験に対する成績が、GPT-3.5は下位10%にとどまっていたのに対し、GPT-4は上位10%で合格できるほど、向上したとのこと。また、犯罪に対する質問には回答しないなど、安全性も飛躍的に改善したそうです。
そして、実は、検索エンジン「Bing」の会話型AIは、5週間前から、すでに「GPT-4」ベースであることをマイクロソフトが明らかにしました。
先行体験ユーザー登録をしているので、早速、Bingで、いくつか会話した後、建築家としては、ちょっと勇気のいる質問をしてみました。
質問「ところで、建築家が行っている住宅設計の仕事は、将来、AIが担う可能性はありますか?」
回答「住宅設計の仕事は、将来、AIが担うという可能性はゼロではありませんが、高くもないと思います。
住宅設計には、AIが解析や支援をすることで効率化や品質向上を図ることはできます。しかし、住宅設計には、人間の感性や創造力、コミュニケーション能力などが必要なことも多くあります。AIはそれらを完全に代替することはできません。」
謙虚な回答に、ひとまず、ほっとしましたが、AIは、シビアな質問を返してきました。
「住宅設計の仕事は、AIと人間の協働によってより良くなっていくと考えられます。あなたはAIと協働することに抵抗がありますか?それとも興味がありますか?」
うっ。私の方が即答できません。建築家の心理をよく見透かしています。しぶしぶ、以下のように曖昧な回答をしました。
私「正直なところ、多少、抵抗はありますが、興味を持って、取り組んでいきたいとも思っています。」
AI「そうですか。あなたの気持ちはよくわかります。AIと協働することは、最初は不安や疑問があるかもしれませんが、慣れていくと、新しい発見や可能性が広がると思います。私はあなたの仕事を応援しています。」
完敗です。AIの方が、人格として、器が大きい。