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午前中、「小金井の家」の後、
乃木坂・ギャラリー間へ。
「竹原義二展 −素の建築−」
藤森照信さんの論評によると、
白井晟一氏は、「物+形」
篠原一男氏は、「技術+形」
その二人に影響を受けた竹原義二氏は、「物×物+技術」だそうです。
その意味が体感できるような今回の展示空間でした。
特に、会場内に張り巡らされた美しい手書きの原図には圧倒されます。
CADの時代になって、原図そのものが消失。
もう手書きの時代には戻れないけれど、
たしかに手書きの原図には、設計者の思いが読み取れる魅力が感じられます。
「思いを一本の線に託し、図面に刻み込み、職人たちの手元へと届ける。
幾度も描き直され、いい塩梅に黒ずみ、消し跡までが彷彿とする図面には、
私達の迷いが正直に記される。職人たちは機敏にそれを感じ取り、
そして手の込んだとことから対話が始まる。
逆に図面に描かれないところには、逃げが仕掛けられている。
そこにはひとりひとりの職人の技が引き出され、
そして無言のうちに手の痕跡だけを残し、空間の中へ潜んでいく。」
「竹原義二展」6月19日(土)まで。