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辺境写真家・栗田哲男さんの写真展「チベット、十字架に祈る」キヤノンギャラリー銀座

栗田哲男写真展


辺境写真家・栗田哲男さんの写真を見て、いつも感動するのは、写真を通して伝わる栗田さんの人間力です。


前回の写真展「虫草」でもそうでしたが、観光客はもちろん、ジャーナリストですら、足を踏み入れたことがないかもしれない少数民族の部落。時には地図にさえ載ってもいない辺境の地。


言葉も習慣も異なる中、現地の人と関係を築き、信頼を得て、心を許された上で、撮影される写真の数々は、世界中で栗田さんにしか撮れない作品であることは間違いありません。まさに栗田さんの人間力のなせる技なのです。


今回、栗田さんがCANONギャラリーの展覧会「チベット、十字架に祈る」で選んだテーマは、マイノリティーの中のマイノリティー。チベットで暮らすキリスト教徒の人々の暮らしです。チベット仏教の国にキリスト教徒の人がいることに驚くというか、正直なところ、私にとっては、今まで考えたことも興味もなかったことです。


そういう私が、栗田さんの写真を通して、マイノリティーの中のマイノリティーの存在を知ることが出来る。そして、もしかしたら、身の回りでも、見逃していること、気付いていないことがいっぱいあるのではないか?興味を持って覗いてみることでもっと世界が広がるのではないか?そんなことを感じ取れる写真展になっています。


実際、会場の最後の写真には、そんな覗き穴のような仕掛けがありますので、会場で覗いてみて下さい。その仕掛けに誰も気付いてくれないと栗田さんが嘆いていました。笑


写真展「チベット、十字架に祈る」は11月4日まで銀座にて開催中(日祝は閉館)。チベットに興味がある方はもちろん、チベットにさほど興味のない方にこそ、見て頂きたい写真展てす。きっと、世界が、広がることでしょう。

栗田哲男写真展


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