〜今日はスタッフブログの日です〜
何年か前に東京都庭園美術館で行われた舟越桂さんの作品展を見に行き
ガーン!とやられて以来、
それまで興味のなかった彫刻が好きになったのですが、
その舟越桂さんのお父さんである舟越保武さんの作品展が
練馬区美術館で行われています。
舟越保武さんの作品ではこれまで長崎二十六聖人殉教者記念碑や
ダミアン神父像しか見たことがなく
ブロンズの、男性的な力強いイメージがこれまでだったのですが、
今回見た中では、優しさや静けさを感じさせる石彫の女性像が
とっても印象的でした。
紅霰(べにあられ)といわれるピンクがかった美しい大理石を、
当時練馬に住んでいた舟越さんが椎名町の石屋で買い
作品をつくったというエピソードも書き添えられていました。
事務所の近所なのでなんだか親近感が沸いてしまいました。
晩年、脳梗塞を患ったために半身不随の身になったそうですが、
それでも片手で作品を生み出し続けたそうです。
その作品がまたそれまでのものと違い迫力があって素晴らしく。
その人の人生だとか精神がストレートに表れた作品を見せられると、
自分の中にそのような情熱はあるか?と問われているような気がします。
そういうものに、感動するんだなあ、と改めて思わされました。