「神秘的なことは馴染み深い場所でおきると信じている。何も世界の裏側までいく必要はないんだ。」
何げない日常を切り取るソール・ライターの写真は、素人が撮る日常の写真と何が違うのだろう、と自分なりに考えながら鑑賞。
そうだ、構図が浮世絵に似ている!つまり、視点場を近景に入れる構図。壁と壁の隙間だったり、窓枠や金網だったり、時には雨が流れるガラスだったり。
なにげない対象物とセットで視点場を描く。大胆な構図の魅力はそこにあるのではないかと、思いました。もちろん、それだけがソール・ライターの凄さではないと思いますが、その視点に私は魅力を感じる写真展でした。