〜今日はスタッフブログの日です〜
昨日、代官山蔦谷書店にて行われた、映画「誰も知らない建築のはなし」のトークイベントを聴きに行ってきました。
映画「だれも知らない建築のはなし: Inside Architecture -A Challenge to Japanese Society-」公式サイト(監督 石山友美)
80年代を中心に大活躍した建築家達についてのドキュメンタリー…という、とてもマニアックな映画です。
トークイベントの内容は、80年代の建築(とりわけ公共施設や建売マンションなどの大きなもの)や建築家は、どういった権力者によって評価され、名を上げていったのか?という話が多かったと思います。
当時は素晴らしい建物が建って、それを世間が評価していく、というよりも、
建築家のネームバリューが先にあって、そのブランド力で高いマンションをどんどん売り込んでいくというような時代だったのですね。
その価値観はバブル崩壊と共に変わってしまう訳ですが…。
決して「あの頃は派手に建てられて良かったなぁ」というお話ではありません。
それは、監督の切り口が鋭いのと、出演者である建築家の方々が、今も現役で戦い続けているからではないかと思いました。
監督が、バブル期を知らない若い学生達に向かって、
「これを単なる歴史として捉えずに、自分たちの問題に置き換えて考えてほしい」
と話していたのが印象的でした。
miharu