「設計事務所で家づくりをすると建築費が高くなりそう。」
そのように思われているかもしれません。
たしかに、建築家は安かろう悪かろうの家をつくるわけにはいきませんので、
格安の工事費で住宅がつくれるわけではありません。
また、安さを売りにしているわけではありません。
しかし、ハウスメーカーさんや工務店さんと建てる家づくりに比べて、
設計事務所(建築家)と建てる家づくりは、本当に高くなるのでしょうか?
まず、はじめに、奥山裕生設計事務所での過去の工事費の実績を
ご紹介させてください。
【奥山裕生設計事務所での実績】(消費税別)
☆建築工事費☆
2000万未満 18%
2000万〜2100万 13%
2100万〜2200万 25% (標準価格帯)
2200万〜2300万 13%
2300万〜2400万 6%
2400万〜2500万 0%
2500万〜3000万 6%
3000万以上 19%
☆工事床面積あたりの坪単価☆
坪50万〜60万 5%
坪60万〜70万 16%
坪70万〜80万 53% (標準価格帯)
坪80万〜90万 5%
坪90〜100万 16%
坪100万以上 5%
やはり、高いなぁと思われるかもしれません。
しかし、その根拠は、ハウスメーカーさんのカタログや、
工務店さんのチラシに書かれている坪単価40万とか坪単価50万という
価格と比べてのご感想ではないでしょうか?
カタログやチラシに書かれている工事費・坪単価、
あるいは、契約前のセールストークによる工事費・坪単価、
これらは、最終的な工事費とは、大きく異なっているのが実情です。
理由については、後述しますが、
その前に、以下の2つのデータをご覧ください。
住宅金融公庫/平成16年度個人住宅規模規格等調査結果
によると、実際に建てられた新築戸建住宅の建築工事費単価は、
東京都の場合、坪74.5万円となっております。
また、住宅産業新聞2012年度の調査結果によると、
大手ハウスメーカー8社の新築戸建住宅の建築工事費単価は、
全国平均で、坪77.7万円となっております。
これらの数字は、奥山裕生設計事務所での工事実績の
標準価格帯 坪70〜80万円と一致しています。
設計事務所との家づくりは、けして安いわけではないけれど、
けして高いわけでもないということが、この時点で、
多少でも、ご理解いただけたら、嬉しく思います。
「設計事務所で家づくりをすると建築費が高くなりそう。」
というイメージは、実は、安さをPRする大量広告によって、
つくられたものではないかと個人的には考えております。
次回は、カタログやチラシに書かれている坪単価の安さの
秘密について、お伝えしていきたいと思います。
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