旧同潤会青山アパートの再開発事業として、
今年の2月にオープンした表参道ヒルズ。
「都市の記憶を次世代に継承したかった」という
建築家・安藤忠雄氏のコンセプト。
表参道沿いをガラスのファサードが連なる中で、
青山寄りの「同潤館」が唐突なまでに特徴的です。
写真の中に見える物干金物と避難用フックは、
旧同潤会アパートに使用していた金具を再利用したもの。
都市の記憶を継承しつつ、また新しい都市の文脈を
この建物が作り出していくのかもしれません。
旧アパートのように朽ちてなお価値が出る建物となる
ことを願っています。
「表参道ヒルズ」
所在地 東京都渋谷区神宮前4丁目
主用途 店舗 共同住宅
設計監理 安藤忠雄建築研究所+森ビルJV
施工 大林組