〜今日はスタッフブログの日です〜
(前回のつづきです。)
高台から見えたのは横倒しになったRC造のビルでした。
(あとで聞いたところによるとこの建物は江島共済会館といって
震災遺構として保存されてきたものだそうですが
もうまもなく撤去される予定だそうです。)
もうひとつ、少し離れたところにも交番だった建物が
倒されたまま残されていました。
(写真左奥に見えるのが高台の医療センター。)
こちらは地域の方々の意向でこのまま保存されるということです。
移転された町役場や学校、災害住宅のある山側に向かって
海から30分くらいの道のりを歩いてみましたが
延々と埋め立て地が続き、津波で破壊されたもとの町が
どんなだったかを想像することもできません。
以前の女川を知らない私は写真で震災前の町の様子を確認するしかありませんが
一度破壊されてしまった町がいままさに0からつくり直されているのだ
ということを目の当たりにしました。
町の8割が津波の被害に遭ってしまったという女川。
もとの景色を取り戻すのに、いったいどれだけの時間がかかるのでしょうか。
人口もかなり減ってしまったといい、気の遠くなるような話かも知れません。
それでも、今回ここを訪れて、今後もこの町の再生の歩みを
見続けていきたいと思いました。
それは、一度来てみただけで、現在のような状態でも、
この町が良いところだと分かったからです。
同時に、インフラや建物を造り直せば復興、というわけではない…
いままでどの地域も経験したことのない複雑な問題もあるのだということを知り
それを今後どう解決していけばいいのだろうか…と考えさせられたからでした。
つづく。