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M7級首都直下地震、4年内70%〜木造住宅の構造計画

木造住宅の構造計画は、力の流れに素直に従い、
シンプルで合理的でありたいと思っております。



ちょっと無理な構造計画をすると、意外とその形状が面白く、
カッコいいデザインになることも多いのですが、
うちの事務所で目指しているのは、
シンプルで合理的な構造計画・・・それでも美しい住宅です。



また、シンプルで合理的であることは、
建築費のコストダウンにも大きく繋がります。



全面開口や跳ね出しの床や複雑な断面形状なども、
構造計算上、可能ですが、どこかに力の流れの無理が生じたり、
それを補うためのコストがかかったりするものです。



木造住宅に関しては、素直な構造計画が一番ではないでしょうか?


具体的に、うちの事務所が心がけていることは、
建物の4隅をできるだけ、耐力壁(筋交いのある壁)で固めること。
さらに、柱直下率(1階と2階の柱が同じ位置にあるパーセンテージ)、
耐力壁直下率(1階と2階の耐力壁が同じ位置にあるパーセンテージ)を
高める平面計画・断面計画を目指しています。



2階の柱の下には1階の柱があった方がいい・・・など、
いずれも、当たり前のことなのですが、
与条件の厳しい中で、バランスよく計画することは
実はなかなか難しいことなのです。



先日、東京大学地震研究所の研究チームが、
マグニチュード(M)7級の首都直下地震
今後4年以内に約70%の確率で発生するという試算をまとめました。


大変、恐ろしい数字ですが、
改めて、住宅の安全性を見つめ直すいい機会になればよいと思います。
設計事務所としましても、気を引き締め直して、
その責任を果たしていきたいと思います。


奥山裕生設計事務所



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