掃除、洗濯、料理、育児・・・。
日常的に家事を行なっていると、
住宅の設計に役立つことが多いことに気付きます。
住宅の中で行なわれる作業的な営みの大部分は「家事」ですから、
当たり前と言えば当たり前のことかもしれません。
むしろ、日常的に「家事」を行なって、その感覚を身につけないと、
「住宅」の設計は難しいのかもしれません。
日常的な実体験の中での工夫を設計にフィードバックしながら、
図面を書くことにしています。
「洗濯機のそばに洗濯物を一時的に干せるフックが欲しいなぁ。」
「買い物から帰った時、袋から出した食料品を一度、並べられるカウンターがあったら便利だろうなぁ。」
「玄関の上がり框の近くの壁は子供が手をついて汚れるので工夫が必要かも。」
「油ハネって結構、広い範囲に及ぶんだなぁ。キッチンパネルはケチってはいけない。」
「横桟は美しいけど、ホコリがたまるからやめておいた方がいいだろうな。」
「トイレットペーパーって意外と早く消費するからストック場所が近くにないと不便。」
「玄関の近くにハンコが置ける棚がさりげなくあったらいいかも。」
「掃除機は1フロアは1箇所のコンセントで済むと抜き差しがなくて便利、そのそばに掃除機の収納場所をつくろう。」
「引き込み戸の奥は掃除がしにくいから、掃除機の先が入る穴を開けておこうかな。」
などなど。
細かいことばかりですが、いずれも毎日のこと。
ちょっとした工夫で、日々の小さなストレスを解消できます。
しかも、費用はほとんどかからずに。
今週は1週間、妻が出張で、娘と二人暮らし。
アイデア探しの家事・育児は続きます。(笑)