家は買うものではなく創るものですBLOG

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ハマスホイとデンマーク絵画展

〜今日はスタッフブログの日です〜

 

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今日は上野にある東京都美術館で開催中の

「ハマスホイとデンマーク絵画展」を見に行ってきました。

ハマスホイは19世紀後半にデンマークで活躍した画家で、

自身の暮らすアパルトマンの内観を描き続けたことで有名です。

画面に入れる家具や人物は出来るだけ控え目にして、

ドアの向こうに広がる空間や窓から入る光など、

建物本体の魅力に焦点を合わせた絵を多く描きました。

静謐、という言葉がぴったりな作品は現代においても人気が高く、

会場には老若男女様々な方が訪れていました。

 

私自身、数年前から「いつか日本で大規模な展示をやってほしい」と思っていた画家だったので、

今回こうして見られるのがとても嬉しいです。

美術館巡りは純粋な趣味ですが、

やはり空間の魅力を描こうとする絵画は職業的に興味をそそられます。

同時代に活躍したデンマークの画家の作品も豊富にあり、

デンマークの美術史にも詳しくなれる展示です。

 

また、今回はお土産グッズが大変好評のようです。

去年のクリムト展もグッズが人気で品薄状態が続いていたので、

東京都美術館のグッズ担当者さんは凄い方なのかもしれません。

 

Miharu

 

「上町の家」特集その4

リビングのコーナー出窓。リフォーム前、こちらは夏の暑さが問題でした。南西からの日射によって室内が暑くなってしまうので、ほぼ一年中、カーテンを閉め切って過ごされていたそうです。エアコンと共に、デザイン的にもスッキリとさせたいコーナーでした。

まずは、サッシのガラスを断熱ガラスに取り換え、室内側は、障子と木製建具でさらに開口部の断熱性を高めました。出窓の手前には、カウンター収納を設け、上部は壁をフカシ、エアコンを納めました。

出窓

エアコンルーバー

 

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小谷和也さんのオープンハウスへ

昨日は、建築家・小谷和也さんのオープンハウスへ。前日の夜に申し込んだものの、快く見学させて頂きました。会場には顔馴染みの建築家が4~5人。小谷さんのオープンハウスはいつも大盛況。オープンハウスは建築家同士の情報交換の場として貴重です。うちの事務所は、最近、オープンハウスを開催できていないので、お邪魔してばかりで申し訳ないのですが。

マンションリノベーションの設計を専業とする小谷さん。その造り込みのレベルは、仲間うちでも群を抜くハイレベル。会場にいた大工さんにも話を聞けたのですが、「現場でわからないことがあっても、図面をよく見ると、ちゃんと書いてあるんですよ。図面の寸法がおかしいんじゃないかと思うことがあっても、だいたい大工の方が間違っているんですよ。」とのこと。造作家具と建具で緻密に構成されたマンションリノベーション、設計も施工も見事でした。

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「小茂根の家」一年点検

1年ぶりにお邪魔した「小茂根の家」。無垢の木が経年変化でいい色合いに。エアコン隠しのルーバー材、白っぽいスプルスを使ったのですが、扉材のタモとほぼ同じ色合いに馴染んでいました。こういう経年変化が見られるのも一年点検の楽しみ。

エアコン隠しルーバー

1年、住まわれて、クライアントご家族には満足して頂いているご様子。特に、時々、遊びに来られる実家のお母様が、いろいろなところを褒めて下さるとか。住まい手以外の方にも喜んで頂けるのは、何とも嬉しいものです。

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「上町の家」特集その3

キッチンも寒さが課題でした。勝手口と2つの窓からの冷気が原因です。

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ご提案させて頂いたのは、キッチンの位置を90㎝ほど(手前に)平行移動し、勝手口付近に「前室(風除室)」を作ること。アルミの吊り戸で仕切りを設けました。

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明るさを確保しつつ、冷気を遮断しています。前室は冷えるので野菜置場にも適しています。キッチンの足元はそれでも寒さを感じるかもしれませんので、床暖房パネルを敷設しています。

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キッチンの位置を平行移動したので、対面性が強まり、リビングダイニングとの繋がりも出来ました。

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「LN502」現場報告その6

マンションリノベーション工事中

いいペースで進むマンションリノベーションの現場。ただ、全体の設定工期が短いため(私のせい)、ベテラン大工さんと言えども、作業スケジュールには余裕がなさそう。創意工夫と職人さんの集中力で現場は進んでいます。申し訳ない気持ちと有難い気持ちが入り混じる現場です。でも、間違いなくいいものが出来そうな現場です。ピーラーの天井が美しい!

そんな現場でも、3時のお茶の時間は和やかムード。現場近くの「としまえん」の話題に。「なんで、練馬区なのに豊島園なんだろう?」「それはですね、練馬区民の立場から言わせてもらうと、豊島の中心は歴史的には練馬なんですよ。」

 
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「上町の家」特集その2

リフォーム前の洗面所は、大小、大きさの異なる窓が2つあり、それらをデザイン的に解決する必要がありました。また、その2つの窓により、断熱性が損なわれ、お風呂上がりの寒さも大きな問題となっていました。

↓ 2つの窓を隠すように、3枚の木製建具でデザインをまとめ、同時に断熱性能を高めました。3枚の建具は、中央に鏡扉、左右はタモ柾目の板扉としています。

洗面カウンター

 ↓ 3枚の建具は、2本のレールの上を左右に動かすことができます。例えば、中央の鏡扉を右側に動かし、顔を洗う人の横で、お化粧をしたり、ドライヤーで髪を乾かすことができます。

洗面カウンター

↓  扉をずらせば、後ろの窓が現れ、採光と通風を得ることができます。3枚の木製建具が、断熱と採光、通風、目隠し、使い勝手の向上、デザインの統一という6つの役割を果たしてくれることを期待しています。

洗面カウンター

 

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