23年前、妻の育児休業の期間が終了したものの、保育園の空きがなく、このままでは、仕事を続けられないという状況に陥り、「じゃぁ、僕が育児退職するよ。」と言って始まった、育児生活。
育児そのものは、なんとか頑張れたものの、次第に孤独を感じるようになりました。このままでは、育児ノイローゼになってしまう、と思い、勇気を出して、娘を連れて児童館へ行くことにしました。
まだ、イクメンという言葉もなかった23年前。そこは、完全にママさんたちの世界。入館すると、一斉に好奇のまなざしを感じました。児童館の職員の人にも、「20年働いていますが、お父さんがお子さんを連れてこられたのは初めてです!」と言われました。
恥ずかしさでいっぱい。でも、他の子と遊ぶ娘は、とても楽しそう。娘のためにがんばろう!と、私もめげずに、同い年のママさんグループに入れてもらいました。やがて、グループのママ友の家を行き来するように。
その時のママさんの一人から、昨年、マンションリノベーションの設計を依頼されました。そして、先週末、そのマンションリノベーションが完成しました!
23年前のあの日、ママさんたちに混じって、娘と遊びに来させて頂いたマンションをまさか、リノベーション設計し、完成する日が来ることになるとは。
あの日の光景を思い出しながら、お引渡しを終えるという感慨深い一日となりました。
<以下、建て主さんから頂いたメール>
娘さんと一緒にあの家にも遊びにきてくださいましたね。
それから、奥山さん主催だったと思うのですが、近くの小学校のさくらをみんなで見に行ったことをよく覚えています。
思えば、あの頃から奥山さんに頼めば大丈夫と思っておりました。
昨日引っ越ししました。
せっかくの部屋にあの荷物をいれてしまったら…と思っていましたが、とんでもない、何をやっても感動の連続、美しさ、暮らしやすさに皆で目を見張るばかり。こんなに楽しくていいんでしょうかという日々の始まりでした。
まだまだ片付けには時間がかかりそうですが、この部屋に似合うように暮らしていけたらと思ってます。