マンションは一戸建てに比べると、上下左右を住戸に囲まれているため、断熱性が高く、暖かく快適に過ごすことができます。ただし、築年数の古いマンション(築20年以上)の場合、寒さを感じることがあるかもしれません。マンションリノベーションを行うのであれば、寒さ対策もしっかりと考えておきたいところです。
マンションリノベーションの寒さ対策としては、暖房設備の増設よりも、窓の断熱補強が効果的です。家全体の熱の出入りの50~70%以上が窓だからです。
ただし、マンションの場合、サッシ交換工事は、個人では行うことが出来ないので、内窓を増設する方法となります。(マンションの規約によってはガラス交換は個人でもOKとしていることがありますので、その場合は断熱ガラスに交換するという方法もあります。)
内窓は、樹脂サッシを採用することが、一番効果的です。費用は、掃き出し窓1か所あたり、5~8万円。デメリットとしては、見た目にサッシ枠(線)が増えること、出入りの手間が増えることがあります。
障子を内窓とすることもあります。メリットは見た目の美しさと柔らかい光、ブラインドやカーテンを省略できることなどです。ただし、樹脂サッシの内窓に比べると、断熱効果が低くなります。
障子は和室に限らず、洋室のリビング、特に自然素材で構成されたリビングには、とても良く合います。
なお、マンション全体の長期修繕計画で、サッシを断熱サッシに交換するというマンションもありますので、近い将来に計画がある場合は、それを待つというのも良いかもしれません。