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「関町の家」現場報告その13

現場監理をしていると、時々、職人さんの仕事に感動させられることがあります。

 

「関町の家」では、リビングに5mを超える長い木製カウンターを設けています。通常、この長さの木材は、搬入が困難なので、途中でジョイントが入るものなのですが、監督さんと大工さんが、「搬入できるか、やってみよう。」ということで、一枚モノで製作し、現場までの輸送も特別に手配して頂きました。


問題は、ここから。どうやって、2階のリビングに上げるかです。ルートがありません。重さも60㎏近く。搬入の方法はひとつだけ。ロープを使って人力で屋根まで吊り上げ、屋根を超え、玄関とは反対側のバルコニーに下ろし、窓から2階の室内に入れるというもの。想像するだけでも危険な作業です。この作業のために、応援の大工さんにも来て頂き、監督さんと、3人の大工さん、計4名で行って頂いたとのこと。


「重くて、途中で、何度か、あきらめかけたよ。でも、上がって良かった。こういう苦労はいいよ。」と大工さん。


カッコいい。いい家を作ろうという心意気を感じます。工期も迫る中、本当に有難いことです。今回の作業で、見積もりに計上されていない余計な費用が発生しているにも関わらず、この判断をして頂いた監督さんにも感謝します。


こういう監督さん、職人さんと仕事が出来て幸せに思います。


「いい家を作ろう。」

 

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