ラグビーワールドカップ2019が閉幕しました。
この7週間、ラグビーを好きになった人たち全員でスクラムを組み、日本大会を盛り上げたような気がします。
そして、常にポジティブで心温まる話題に包まれた大会でした。
来日したオールブラックスを柏市の子供達がハカで迎えたニュースから始まり、外国の選手が試合後、日本に感謝する意味を込めて日本式のお辞儀をするようになったり。
日本の観客が各国の国歌を覚えて一緒に歌っている姿は驚きと共に海外でも広く報じられました。
また、台風で試合が中止になったカナダチームなどがボランティアとして残り復旧作業にあたって頂いた姿も感動的でした。
そして、お互いを認め合うノーサイドの精神。
「過去最高のラグビーワールドカップだった。」とワールドラグビー会長が称賛したように、大会は大成功だったと思います。
ここまで日本ラグビーを導かれたきた宿澤さんも平尾さんも天国で喜んでいらっしゃることでしょう。
それにしても、ラグビーは何と苦しいスポーツなのでしょう。
前に進もうとしては壁に阻まれ、倒され、それでもまた起き上がり、愚直に前へ進む。
進んでいるつもりが、気がつくと後退している。それでも、あきらめずに前へ進む。
仲間が倒れると、自らを犠牲にしてすぐに助けに入る。
あるいは、倒れながら、仲間を信じ、次を託す。
一人では前へ進めない。
見ている方も苦しくなる。
観戦しているつもりが、彼らの姿に、ふと自分自身の人生を投影している人もいるかもしれない。
しかし、何度も立ち上がり、あきらめずに仲間を信じながら、前へ進んでいると、やがて、1本の道が開ける。
その瞬間の高ぶる想い。
「行けー!」と叫びながら、トライを見届け、歓喜する。
涙があふれる。
心が震える。
ラグビー最高!
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