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金沢建築さんぽ01~谷口吉郎・吉生記念金沢建築館~

金沢旅行の目的のひとつは、建築家・谷口吉郎(よしろう)氏、吉生(よしお)氏の設計した建築を見ることでした。


谷口吉郎氏は、明治37年生まれ、金沢市出身の建築家です。東宮御所や帝国劇場の設計で知られています。谷口吉生氏は、吉郎氏の長男で、ニューヨーク近代美術館新館の設計などを手掛けている建築家です。そして、私が一番、好きな建築家でもあります。(谷口吉生氏の建築を見るため、豊田市や酒田市など全国を少しづつ巡っています。)

 

金沢市には、谷口親子がそれぞれ設計した建築や、共同で設計した建築が現存しています。それらの建築物をブログで少しづつご紹介させて頂きたいと思います。

 

まずは、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館です。

谷口吉郎吉生記念金沢建築館

谷口吉郎氏の実家跡地に、谷口吉生氏の設計により建設されたミュージアムです。市の中心部からは少し離れた場所にありますが、驚いたのは、建築関係者だけではなく、一般の観光客の方も多く訪れていることでした。この後でご紹介する「鈴木大拙館」を見学された方が谷口建築にも興味を持たれて、来館されているようです。

谷口吉郎吉生金沢記念建築館

2階常設展示室は、吉郎氏が設計した迎賓館赤坂離宮「游心亭」を吉生氏が忠実に再現した空間が広がります。施工はもちろん水澤工務店。

谷口吉郎吉生金沢記念建築館

窓の外に目を移すと、水盤が広がっています。

谷口吉郎吉生金沢記念建築館

モミジの水鏡が楽しめる屋上庭園になっています。吉生氏が設計した葛西臨海水族園を思い起こさせます。

このように、ここでは、谷口親子の建築空間を同時に体験することができる場所となっています。実際に、親子が共同で設計した建築物は、玉川図書館のみだと思いますので、とても貴重な空間です。金沢を訪れた際は、ぜひ、鈴木大拙館と共に、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館にも足を運ばれることをおすすめします。


次回は、吉生氏設計の「鈴木大拙館」をご紹介いたします。

 

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