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昨日は、5年前にOZONEのコンペを通して、
設計させて頂いたホームシアターハウス「行徳の家」へ。
ちょっとご無沙汰していましたので、
映画鑑賞がてら、遊びに行かせて頂きました。


とはいえ、設計者としては、久しぶりに過去の設計物件を
訪ねるのは、誰しも勇気がいるもの。
不具合はないだろうか?
住みにくい点はないだろうか?
でも、あえて、そういうネガティブフィードバックも、
今後の設計に生かすためには、必要ではないかと思っています。
ちょっと怖いけど。(笑)


・・・ところが、昨日、訪ねさせて頂いた「行徳の家」、
まるで、竣工当時のまま。
一番心配していた左官の外壁も、どこにも汚れが目立つことありませんでした。
玄関扉を開けると、今でも、木の香りに包まれます。
無垢のフローリングもワックス掛けをされているそうで、
左官の壁とともに、落ち着いた雰囲気を保ってくれています。
モノが増えることもなく、いつも綺麗に整理されています。


これは、住まい手の力ですね。
実に丁寧に住まわれていることを感じ、感激しました。


唯一、木製の玄関扉だけは、紫外線による退色で、
木の色が若干、変化していましたが、これは、近いうちに、
ご自分で、自然塗料で塗り直して頂けるとのこと。


そして、玄関の飾り棚には、コンペ当時の
完成模型が、今も飾られていました。


設計者が思いを込めて、お引渡しした家が、
こうして、建て主さんに大切に愛されながら、
元気にしている姿を見させて頂けることは、
何よりの設計者冥利に尽きます。


結局、120インチのスクリーン、7.1chサラウンドで、
「ミッションインポッシブル」を鑑賞させて頂いて、帰ってきました。(笑)
ありがとうございました。