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子育て住宅の極意 その2

【子育て世代のための子育て住宅】


建築家自らの専業主夫体験・育児体験を生かした
住宅設計のポイントをいくつかご紹介していきます。


その1は、こちら。


その2 「続・リビングダイニングに畳の間をつくる」


小上がりの畳の間の活用方法は、他にもいろいろとあります。



子供が生まれると、夫婦二人の時の生活と比べ、
来客の頻度が確実に増えます。
おじいちゃん、おばあちゃんだったり、
子供の友達と、そのお母さんだったり。


そういう場合にも、小上がりの畳の間は便利です。


まずは食事の時。
通常は、家族の人数分しか座れない食卓テーブルでも、
小上がりの横に設置しておけば、座卓(ちゃぶ台)を置くことで、
テーブルを延長して、みんなで食卓を囲むことができます。


写真の事例は、食卓テーブルと小上がりの段差を
座卓(ちゃぶ台)と同じ高さ寸法にしています。


また、小上がりの段差は、ちょうど座れる高さでもありますので、
リビング側に対しては、ベンチの代わりにもなります。



ママ友の皆さんに、小上がりに腰掛けてもらいながら、
おしゃべりしたり、子供の様子を見てもらうことができます。



また、時には、おばあちゃんに育児のヘルプを頼んで、
泊まりに来てもらうこともあるかもしれません。


そういう時には、この小上がりが宿泊室に早変わりできます。
2方向に設置してあるロールブラインドを下ろせば、
簡易的な客間として使うことができるのです。


限られた面積の中で、年に数回、使うかどうかの客間を用意するのは、
日常的なスペースを狭くしてしまい、ちょっともったいないですね。


このように、小上がりを多目的に使うことで、
それらの問題は解決が可能です。


また、通常、ロールブラインドは、使用する頻度が少ないので、
目立たないように、ブラインドボックスに埋め込むと、
すっきりとしたリビングになります。



他にも、オムツを替えるのに利用したり、
ママ友の方が授乳をしたりする時にも、
こういうスペースは便利です。



このように、小上がりの畳の間は、
子育て住宅には、とても重宝するスペースなのです。


つづく。(その3)


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