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2001年の育児日記

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ブログネタがないので、久々に過去の育児日記から。(1歳8ヶ月の頃)



2001年5月8日(火)「最近の娘のマイブーム PART3」


☆ 「ピース」と言うとVサインを「OK!」と言うとOKサインを出す。
☆ カーテンの後ろに隠れて息をひそめる。隠れているつもりらしい。
☆ 携帯電話のアンテナの先を私の耳の穴に入れる。耳温計のつもりらしい。
☆ 鼻水が美味しいことがわかったらしく、鼻に突っ込んだ指をなめる。
☆ その味を私にも教えたいらしく、その指を私の口にも入れようとする。



2001年6月26日(火)「残業、休日出勤」


昼休みにスーパーに行くと、例によって、近所のママさんに会った。
私:「ご主人は、最近も忙しいの?」
ママさん:「もう、腹がたつほど、忙しくて。嫌になっちゃう。」
私:「うーん、二人とも大変だね。」


先日も、他のママさんと同じような会話をしたばかりだが、夫と妻の両方の大変さが、ちょっとばかりわかる気がする。私も、会社勤めをしていた頃は、深夜残業、休日出勤の連続だった。それでいて、早く帰らなくてはという思いが日々、大きなストレスとなっていた。おそらく、近所のお父さんたちも、会社と家庭の板ばさみ状態なのであろう。
また、会社にいれば、人間関係のトラブルやストレス、締め切りに追われるプレッシャーなどなど、まさに戦場にいるような気分を味わうこともある。現に、私も、胃から胃液が逆流するようなストレスを感じながら、仕事をしていた時期もあった。


しかし、しかし、育児を経験してみると、その大変さは、会社勤めの比でないことがわかった。(もちろん、大変なばかりでなく、幸せを感じる部分の方が多いことは言うまでもないけど。)
この大変さは、はたから見ていてもわからない。
何しろ、育児にはオフがないのだから。
このことは、頭で理解しようとしても無理かもしれない。
やはり、経験しかない。
育児休暇、育児退職・育児休暇が無理であれば、せめて、有給をとって連続3日間、お父さんだけで、100%育児を経験することをお勧めしたい。(お母さんは、勇気を出して、実家に帰るか旅行に出かける。)
きっと、何かが変わるような気がする。
こういう問題は、夫婦の話し合いだけでは平行線をたどるばかりのような気がするのだが、どうだろう。



2001年6月18日(月)「男の子育て退職」


仕事で横浜に向かう途中、中吊広告でふと目にとまる広告があった。
「AERA」の広告で、「家族と過ごす究極の選択・男の子育て退職」というものだ。さっそく、キオスクで購入。
冒頭では、クラプトンの子育てを理由とした引退説を引き合いに出しながら、続いて、実際に男性が育児退職をした3組の家庭の状況がインタビューを交えながら写真入りで紹介されていた。
「ほほー。」「そうそう。そうなんだよね。」「わかる、わかる。」「やっぱり、そうなんだ。」
などと心の中でつぶやき、時には、ニタニタしながら、電車の中で一気に読み上げた。


「残業せずに帰るだけでも、後ろめたさを感じる職場だった。」
「・・・8月に会社を去った。代わりに妻が職場復帰。新しい生活が始まった。」
「私の場合は、妻の支えがあったから乗り切れた。多くの主婦は、家事と育児を引き受けながら、社会的に評価されず夫もサポートしてくれない。専業主婦の辛さもわかりました。」
「男性と女性では、女性の方が再就職の道が険しいことは間違いない。」
「家事・育児を妻にまかせている男性は、自分が社会で活動する場を確保し、妻に協力してもらっている。今回の家族は、それが逆転しただけにすぎない。」


なんだか、自分が取材を受けているような気分。(図々しいかな。)
あるいは、自分を支持してくれているような気分がして、つい顔がほころんでしまった。
しかし、このようなライフスタイルの紹介が、雑誌の巻頭記事を飾るということは、まだまだ、男性が主体的に子供の面倒を見るケースというのはごくごく少ないという事実の裏返しなのだろう。
記事の中でも、これからの時代の「先駆け」というような言葉も綴られていた。
もっとも、本人にしてみれば、そのような意識や気負いはなく、自由な選択をしただけで、まわりの反応に戸惑っているというのが、正直なところかもしれない。
とは言っても、こういう記事は、これからも、どんどん取り上げて世間にアピールしてもらいたいと思う。



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