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安すぎるマンションの修繕積立金

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先日、国土交通省がマンション一戸あたりに必要な修繕積立金の目安を発表しました。


1〜14階建てのマンションの1平方メートル当たりの平均月額は
50戸未満で218円、
50〜100戸未満で202円、
100戸以上では178円。


一方、首都圏の新築マンションの修繕積立金の平均月額は95円。


約2倍の開きがあります。


これは、新築の販売時に修繕積立金を高く設定すると、
敬遠され、販売しにくいという不動産業界側の事情があるからです。


その後、住民が組織する管理組合が、
計画的に修繕積立金の値上げを実行していけば問題はないのですが、
よくトラブルになるのが、
10年目の最初の大規模修繕の時になって、
修繕積立金のストックが、全く足りないという状況に陥るケースです。
必要な時期に必要な修繕工事ができないと、
マンションの資産価値は、どんどん落ちていきます。


マンションは管理状態=資産価値となりますので、
新築マンションを購入された場合は、修繕積立金の値上げに反対せず、
計画的な修繕計画が実行されるよう積極的に管理組合に関わっていきましょう。


また、中古マンションを購入する際は、
築年数のわりに、修繕積立金が安すぎる物件は避け、
なおかつ、長期修繕工事の履歴や計画のチェックをしてから、
購入することをおすすめいたします。



奥山裕生設計事務所