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列柱で緩やかに仕切られた玄関空間

yusei20002010-03-27

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都市住宅は限られた敷地面積の中で知恵を絞り工夫して住まなくてはなりません。
これまで、建築面積が10坪前後、延床面積が20坪前後
という物件も、数多く設計してきました。


写真の事例は玄関を1坪弱(1600×1820)に納めています。
家の顔である玄関をさすがに1坪弱の中で普通に作ってしまうと、
とても狭っ苦しい安っぽい家という印象を与えてしまいがちです。


そこで、ここでは正面の壁を列柱に置き換えて、
空間を緩やかに仕切ることとしました。
木の列柱は、「ROSSO」以来、色々な物件で設計をしていますが、
そのプロポーションや間隔は、その都度、検討を重ねています。
(この物件では、60×120の柱を間隔80ミリ空けて並べています。)


壁ではなく列柱にすることで、狭さを解消するだけでなく、
玄関横のスリット窓の光を奥のリビングに導くことも可能となりました。


1坪弱の玄関ですが、機能的にも、
天井高さいっぱいの大容量の下足収納と傘収納、
姿見鏡、ポスト、宅急便用の印鑑置き場、間接照明付きの飾り棚、
夜、帰宅した時に自動点灯するフットライトなど、
生活に必要なものがきちんと組み込まれた内容となっています。