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構造×意匠

yusei20002009-01-31

ここのところ、スタッフさんに構造伏図を特訓中。
構造伏図が書けない設計事務所が急増する中、
しっかりと構造もわかる意匠設計者になってもらいために、
一から教えています。
でも、自分で覚えるより、教える方が難しいものです。
(ということに昨日、気づきました。)
3次元の構造を2次元に落とし込む感覚は、
簡単には身に付かないもので、結局は、
現場でもまれながらでないと身につかないのかもしれません。
木造の構造設計というのは、計算式だけでは割り切れない
経験的な判断というのも重要な要素になってくるものです。
まだまだ道のりは遠そうだけど、
しっかりと頑張ってもらいたいと思います。



最近は、意匠設計事務所で木造の構造図を書かずに、
プレカット屋さんまかせということが多くなってきているようです。
そのため、意匠と構造、設備と構造のすり合わせが出来ていなくて、
現場に入ってから、設備ダクトが梁に当たって通らないとか、
出てきて欲しくないところに梁があらわしになったりという話を
よく聞きます。意匠設計者が「構造」を完全に手放して、
コントロールが出来ないようになってしまうのは、
少々、怖いような気もいたします。


なお、当設計事務所では、構造伏図を書き、軸組計算をした上で、
最近は、構造事務所に外注をして、計算の裏づけを取るようにしています。


でも、たいていは、構造計算をすると、
「えっ、この梁、こんなに細くしてもいいの?」
なんていうことになるのですが。(笑)


現場で大工さんから学んできた経験的な感覚の方が、
たいていの場合、安全率が高いようです。



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