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刺激的な土曜日

yusei20002008-10-20

毎回毎回が刺激的な土曜住宅学校。


今回の場所は、六本木の国際文化会館。(右写真)
設計は、前川国男、坂倉準三、吉村順三という
巨匠3名の揃い踏み。
それだけでも、十分、刺激的なのですが、
今回の講師は、今人気の若手建築家・長谷川豪さん。
新建築の月評でも評判の高い建築家です。


建築家って、何故かビジュアル的にカッコイイ人って
少ないのですが、長谷川豪さんはカッコイイです。
時折、見せる鋭いまなざしは、唐沢寿明似。



今回の内容は、竣工物件3例+プロジェクト4例の紹介。
どの物件に対しても、建築や街に対して、
真摯に向き合い、考え抜くエネルギーに圧倒されました。


そして、そのプレゼンの仕方が、
伊礼さんもおっしゃっていましたが、
実にわかりやすく、しっくりくるのです。



長谷川さんの建築は、メディアで拝見して、
自分の設計するものとは異なるのですが、
非常に感銘を受け、大変、興味を持っていました。


しかし、「クライアントはこのプランに納得しているのか?」
という疑問がぬぐえなかったのが、正直な気持ちでしたので、
「クライアントへのプレゼンの方法はどのように工夫
 されているのですか?」と会場で質問しました。


その回答は、
「今日、スライドで説明したのと同じような言葉で、
 説明していきます。クライアントと一緒に考えることが
 大事だと思います。クライアントの人柄を理解し、
 その人だから使いこなせる空間を創りたいと思っています。」


この質問は、講義の前にあらかじめ提出していたのですが、
スライド上映後は、愚問であることがよくわかりました。


それぞれのクライアントは、それぞれの家を生き生きと楽しみながら、
使いこなされている様子がよく伝わってきました。



他に印象的だった言葉は、


「設計で心掛けていることは・・・考えること。
 建築家にはそれしか出来ない。」


「プランはいつでもリセットできる勇気が必要。
 自分の限界を超えられる可能性がある。」


「ディテールはみせるためのものではなく、
 気にならないものがいい。」




前回の好文さんとは、また違う刺激を受けることができました。
感謝します。


伊礼さんの人選も流石です。
毎回、参加するごとに、
「現状で満足することなく、前に進まなければ。」
という思いに駆きたてられながら、帰宅しています。


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懇親会で、長谷川さんと年齢や結婚、独立の話しになり、
前回に続いて、またもや年齢に驚かれてしまいました。
「私より年下かと思っていました。」と。


妻にその話しをしたら、
「それ、喜んでる場合じゃないよ。
 いつまでたっても、社会的に信用されないってことなんだから。」と。
御意。