家は買うものではなく創るものですBLOG

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設計打ち合わせと料理のオーダーの共通点

先日の「R−project」オーナーとの設計打ち合わせ。


「そこはお任せします。オクヤマさんがいいと思うもので決めてください。」


うーん、いいクライアントだぁ。(笑)
オーダーの仕方をよく心得ています。
彼の職業(ヘアースタイリスト)もクライアントの注文に
答える仕事だからかもしれません。


「最初にこだわるところの要望を伝えて、
 こだわらないところは相手に任せる。相手に期待する。」


設計に限らず、オーダーを成功させる秘訣は、
こういうことなのではないかと常々、思っています。


例えば、料理。
シェフにオーダーで料理を創ってもらう時。
(そんな経験はないのですが・・・。)


最初に自分の好みを伝えて、後は美味しい料理が来るのを待つ。
おそらく、みんなそうすることでしょう。


そこで、食材の組み合わせ、調味料の加減や盛り付けの仕方まで、
細かく注文をつけたら、きっとシェフは腕のふるいどころがなく、
美味しい料理を創るのは難しくなってしまうことでしょう。


家創りも似たような感じではないかと思うのです・・・。




なぁんて、こんな偉そうなことを言える立場ではなく、
私はもちろん、名シェフには程遠いのですが、
それでも、たまに「まかせます!」なんて言われたら、
意気に感じて、必要以上に頑張ってしまうものです。(笑)


実は、工事現場では、逆の立場で、それを心がけています。
設計監理者としての発言は、責任が重いので、
軽々しく「まかせます!」なんて言えないのですが、
大工さんや各職人さんの意見を尊重しつつ、
意気に感じてもらうような現場での打ち合わせを心がけています。


職人さんが意気に感じて腕をふるってくれる家は、間違いなく、
上手くいくものです!


モノ創りの依頼は、「腕のふるいどころを残す」ことが肝心です。


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