現在、設計中の物件の照明器具の検討のため、
リニューアルされたばかりの小泉照明の東京ショールームへ。
コイズミの東京ショールームと言えば、
ピーターアイゼンマンの設計として有名。
外壁にゆがんだピンクとグリーンのブロックを配した
奇抜なデザイン。まさにバブル時代の産物でした。
「新建築」の90年9月号の表紙を衝撃的に飾ったことをよく覚えています。
当時、学生だった私の感想としては、
「好き放題、やられちゃったのかなぁ。」という印象。
バブル時代、学生として過ごした私たちの世代は、
意外と冷静に当時のポストモダン建築の狂喜乱舞を
見ていたような気がします。
さて、リニューアルされた東京ショールーム。
見事にピーターアイゼンマン色は払拭され、白一色。
ガラスのエントランスホールも好印象です。
使いにくかったホールの動線計画も解消され、
ウェイティングルームも心地よい空間に。
3階と4階が一般向けのショールーム。
1000灯の照明器具が展示されています。
小泉特有の体感できる展示方法なので、
非常にわかりやすく、クライアントへの説明にも助かります。
6階から8階は、企業対企業のコラボを意識した
予約制のプレゼンテーションルーム。
圧巻なのは、1670万種類の光を再現し体感できる光のドーム。
天井と壁が一体化しているため、距離感が全く失われ、
「光そのもの」を知覚することができる非日常的な空間です。
予想以上に、新しく生まれ変わったコイズミのショールーム。
今後にも期待したいと思います。