家は買うものではなく創るものですBLOG

デザインのある暮らし 無理のない暮らし 自分らしい暮らし

玄関空間(・・・とドラえもん)

戦後、あらゆる面で西洋文化を取り入れてきた日本ですが、
玄関で靴を脱ぐという行為だけはかたくなに守ってきました。


西洋の玄関がリビングやダイニングへの「単なる通過点」であるのに対し、
日本の玄関には、「玄関で迎える」「玄関でもてなす」「玄関で見送る」
などの様々な役割が求められているような気がします。


そのような玄関の意味合いを踏まえますと、
玄関は「第2のリビング」として設計することが
大事なのではないかと考えております。


必ずしも広くて立派な玄関は必要ないと考えていますが、
シンプルで機能的で、素材や、光、通風などにも気を配った
心地よい空間を創りたいと思っています。



ちなみに、ドラえもんは靴を履いていませんが、土足のまま
家に上がって、日本文化を冒涜しているわけではありません。
ドラえもんの足には、「反重力機能」が備わっていて、
地面から2〜3ミリ浮いているそうです。
日本人にも反重力機能が備わっていたら、住宅の玄関空間は
変わっていたかもしれません。(笑)


奥山裕生設計事務所