昨日は、客員講師として東京理科大学へ。
授業は3年生の設計及び演習で、
課題のテーマは、
「自分を見つめる内部空間と外部空間の計画と設計:
太陽光と雨水を生かして」
という少し抽象的なテーマ。
最初に20分ほど時間を頂き、スライドショー。
続いて、学生の皆さん10組のプレゼン。
なかなかレベルが高くて驚きました。
母校OBとしては、嬉しい限りです。
私達の時代の図面は全て手書きだったのですが、
今の学生さん達はソフトを自由自在に使いこなして、
素晴らしいプレゼン技術を持っていました。
課題に対するコンセプトもしっかり考えられていて
それぞれが特徴のあるいい提案をしてくれました。
何組かは、せっかくのいい提案内容が上手く図面のプレゼンに
表現されていなくて、もったいないなぁという印象を持ちましたが、
「これはひどい」というプレゼンは一つもありませんでした。
私達の時代は何組かそういう組があったものですが。(笑)
講評は、いくつかの厳しい指摘をしつつも、
できるだけいいところをクローズアップしてあげるように心掛けました。
学生時代に必要なのは、やはり設計に対する「自信」だと思うからです。
私自身も、入学して最初の課題の講評で、
「このままの調子で頑張ってください。」と言われたひと言が、
「建築でやっていけるかも。」という自信につながったものです。
単なる思い込みですけど。(笑)
連続3時間半に及んだ講評会を終え、最後に学生の皆さんに質問をしました。
「この中で、設計事務所に進みたいと思っている人は何人くらいいますか?」
30人中、10人近くの手が挙がりました。
最近は安定志向の学生さんが多いのかと思っていたので、
予想以上の人数で、嬉しく思いました。
この中から、一人でも多くの建築家が育つことを願っています。
「是非、このままの調子で頑張ってください。」
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