家は買うものではなく創るものですBLOG

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映画鑑賞記録「由宇子の天秤」

(少し前のことになりますが)評価が高く話題の映画をギンレイホールで鑑賞。


「正しさ」を真摯に追い求めるドキュメンタリー監督の由宇子(演・瀧内公美さん)の物語。「正しさ」とは何か。究極の選択を求められる由宇子。

 

人は、常に正しく生きようと思いながらも、長い人生の中では、正直さと嘘の選択に迷い、苦しむこともあることを痛い程に、そして強烈に、観る人に突き付ける映画でした。


正直さを選択した時に、その代償が余りに大きく、自分のみならず、周りの大切な人の人生をも狂わせてしまう場合、人は正直になれるのか?もしくは、嘘を突き通せるのか?


この映画を見終わると、その天秤に対する答えが見つからなくなり、心の持って行き場を失ってしまう。何とも重く、見応えのある一本。


 

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「LN502」の建て主さんが遊びにいらっしゃいました。

2年前に完成したマンションリノベーション「LN502」(練馬区)の建て主さん(奥様)が事務所に遊びにいらっしゃいました。設計打ち合わせを進める中で、整理収納への興味をお持ちになり、昨年、整理収納アドバイザー1級を取得。今は、整理収納アドバイザー、として活動されています。
今日は、整理収納に関する情報交換。

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「茅ケ崎の家」特集その4

「茅ケ崎の家」では、収納計画も積極的に提案させて頂きました。


造作収納は、扉をつけるとコストアップになってしまうので、一部の収納は、オープン収納+無印良品の収納用品を組み合わせとしてます。

あらかじめ、収納するモノに合わせて、収納用品を決定し、そのサイズに合わせて、棚板を造作しています。シンデレラフィットは、気持ちがいいのものです。



アトリエ橙は、整理収納アドバイザー1級のスタッフと、住宅収納スペシャリストの私で、収納計画を考えています。

 

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金沢建築さんぽ02~鈴木大拙館~

これまで、「一番好きな建築物は何ですか?」と聞かれたら、「酒田市にある土門拳記念館です。」と答えていたのですが、今後は、土門拳記念館と答えるか、鈴木大拙館と答えるか、とても悩みます。


今日、ご紹介させて頂くのは、金沢市にある鈴木大拙館。世界的な仏教哲学者・鈴木大拙(だいせつ)の考えに理解を深める文化施設です。設計は、建築家・谷口吉生氏。

建物は、展示だけではなく、来館者自らが、思索の場となることを目的としています。先日、ご紹介させて頂いた「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」での企画展は、「静けさの創造」がテーマとなっていましたが、この鈴木大拙館は、まさに「静けさの創造」を生み出している建築物です。

鈴木大拙館

△エントランスから展示空間へ向かう内部回廊

鈴木大拙館

△展示空間を水鏡の庭があらわれます。写真左端の外部回廊を通って、思索空間へ向かいます。

内部回廊と外部回廊は、実は壁を隔てて背中合わせの1本の廊下になっています。谷口吉生氏は、「まさか、同じ廊下を戻ってきたとは誰も思わない。」と述べていますが、私も実際に気が付きませんでした。それだけ、意識は、水鏡を中心とした閉ざされた空間に集中していたのだと思います。ベンチに座ると、自然と意識が「無」に向かいます。なんという、極上の建築空間でしょう。

鈴木大拙館

△左側が思索空間棟

鈴木大拙館

△直交する壁によって、思索空間と外界を切り離しています。

鈴木大拙館

△壁の一部がスリットになっていて、ここにも水鏡への視点場が設けられています。自然と導かれるように、この場所にも立って、何かを考えたくなりますが、何も浮かびません。(笑)ただただ、美しい建築空間に圧倒されました。

鈴木大拙館

 

 

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「春日町の家」現場報告その14

~今日はスタッフブログの日です~

 

 

「春日町の家」木工事がほぼ完了しました。
いくつもの物件でお世話になっている棟梁と大工さんのお陰で、
建物本体は予定通りに終わりそうです。
あとは機器類が無事に入って欲しいところですが、
昨今の情勢で供給が不安定な中、
監督さん、業者さんが早めの発注で対応してくださっています。

今後、内装は仕上げ工事に、
外部は外構工事に入ります。
無事竣工を目指して、あともうひと頑張りです。

 

miharu

 

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金沢建築さんぽ01~谷口吉郎・吉生記念金沢建築館~

金沢旅行の目的のひとつは、建築家・谷口吉郎(よしろう)氏、吉生(よしお)氏の設計した建築を見ることでした。


谷口吉郎氏は、明治37年生まれ、金沢市出身の建築家です。東宮御所や帝国劇場の設計で知られています。谷口吉生氏は、吉郎氏の長男で、ニューヨーク近代美術館新館の設計などを手掛けている建築家です。そして、私が一番、好きな建築家でもあります。(谷口吉生氏の建築を見るため、豊田市や酒田市など全国を少しづつ巡っています。)

 

金沢市には、谷口親子がそれぞれ設計した建築や、共同で設計した建築が現存しています。それらの建築物をブログで少しづつご紹介させて頂きたいと思います。

 

まずは、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館です。

谷口吉郎吉生記念金沢建築館

谷口吉郎氏の実家跡地に、谷口吉生氏の設計により建設されたミュージアムです。市の中心部からは少し離れた場所にありますが、驚いたのは、建築関係者だけではなく、一般の観光客の方も多く訪れていることでした。この後でご紹介する「鈴木大拙館」を見学された方が谷口建築にも興味を持たれて、来館されているようです。

谷口吉郎吉生金沢記念建築館

2階常設展示室は、吉郎氏が設計した迎賓館赤坂離宮「游心亭」を吉生氏が忠実に再現した空間が広がります。施工はもちろん水澤工務店。

谷口吉郎吉生金沢記念建築館

窓の外に目を移すと、水盤が広がっています。

谷口吉郎吉生金沢記念建築館

モミジの水鏡が楽しめる屋上庭園になっています。吉生氏が設計した葛西臨海水族園を思い起こさせます。

このように、ここでは、谷口親子の建築空間を同時に体験することができる場所となっています。実際に、親子が共同で設計した建築物は、玉川図書館のみだと思いますので、とても貴重な空間です。金沢を訪れた際は、ぜひ、鈴木大拙館と共に、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館にも足を運ばれることをおすすめします。


次回は、吉生氏設計の「鈴木大拙館」をご紹介いたします。

 

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